お祭りで草鞋(わらじ)を履いていると、粋でとってもかっこいいです。草鞋は文献によると平安時代が庶民が履いていたという記録も残っており、日本の伝統的な履き物でもあります。
そんな草鞋ですが、履く時に必ず必要になる足袋があるんです!
突然ですが、ここでクイズです。
草鞋を履く時に使用する足袋は次のどちらでしょう???
ん!?
どっちも一緒???
正解は・・・・【2】の足袋です!!
【2】の足袋のことを、草鞋掛け足袋と言います。草鞋掛け足袋の読み方は「わらじがけたび」です。
この記事では草鞋掛け足袋の特徴や履き方について動画と写真で分かりやすく解説しています。草鞋を履く時に足が痛くなると困っている人のために、足が痛くなりにくくするためのテクニックについてもアドバイスしています。
草鞋の履き方については別の記事で詳しく解説しています。草鞋の履き方について知りたい人は関連記事をご覧ください。
目次
草鞋掛け足袋の特徴
特徴を動画で解説
草鞋掛け足袋の特徴について動画で分かりやすく解説しています。ぜひご覧ください。
特徴について解説
草鞋掛け足袋の特徴は、着物を着る時に使用する普通の足袋と違って草鞋(わらじ)専用であることです。そのため、草鞋の藁(わら)の紐が当たる部分が、厚い生地で補強されています。
具体的にはかかとの部分と足の親指と人差し指の間が厚い生地で補強されています。藁(わら)の紐が足に食い込まないようになっています。
さらに、足袋底も厚い生地で補強されています。
草鞋を履くと、つま先部分は草鞋からはみ出してしまいます。つま先がはみ出しているからって、草鞋のサイズが小さいわけではありません。つま先が草鞋からはみ出すのが正しい履き方ですのでご安心ください。
はみ出したつま先部分が厚手の布で補強されているんです。なので、足袋底は穴があきにくくなっています。
普通の着物を着る時などに使う足袋ですと、厚い生地の補強部分がないので草鞋を快適に履くことができません。草鞋を履く時は必ず草鞋専用の足袋を履くようにご注意ください。
草鞋掛け足袋の履き方
草鞋掛け足袋は補強のための生地が付いているため、着物を履く時に使用する足袋と履き方がちょっとだけ異なります。草鞋掛けの履き方について解説します。
草鞋掛け足袋の履き方を動画解説
草鞋掛け足袋の履き方について動画で分かりやすく解説しています。ぜひご覧ください。
草鞋掛け足袋の正しい履き方
(1)草鞋掛け足袋を準備します。
(2)草鞋掛け足袋のかかとには補強のための刺し子生地が付いています。かかとの補強部分は草鞋掛け足袋に足を入れる時に引っかかって邪魔です。足を入れる前に、補強部分の生地をめくってください。
(3)草鞋掛け足袋に足を入れてください。草鞋掛け足袋を履く時はソックスを履く必要はありません。素足で草鞋掛け足袋を履いてください。
(4)足を太ももの上にのせてください。床や地面に座って履くよりも、椅子に座った方が履きやすいです。
(5)「こはぜ」と呼ばれる金具を下から(かかとの方から)付けていってください。
初めての人にはちょっと難しいと思うので、「こはぜ」の付け方についてもうちょっと詳しく解説します。
こはぜの付いている側の生地を引っぱり、足に沿わせます。脚がしっかり締まるようにこはぜを受け糸に引っかけていきます。図1のように、脚の曲線に合わせて別の列の受け糸に引っかけていけば大丈夫です。(図は地下足袋のイラストですが、こはぜの仕組みは草鞋掛け足袋と同じです。)
こはぜを引っかけるときは、受け糸をこはぜですくうようにして引っかけてください。
受け糸にコハゼをしっかり差し込みます。足首やふくらはぎ周りの生地にゆるみがあると、コハゼが外れやすくなってしまうので注意してください。
(6)こはぜを全て付けたら、かかとの補強のための生地をめくって元の位置に戻してください。
(7)反対側の足も、同じようにして草鞋掛け足袋を履きます。
(8)両足とも草鞋掛け足袋が履けたら完成です。あとは草鞋を履けば大丈夫です。
草鞋の履き方については別の記事で分かりやすく解説していますので、ぜひご覧ください。
草鞋を快適に履くためのテクニック
草鞋と草鞋掛け足袋はクッション性が全くありません。そのためお祭りで草鞋を履いて長時間歩いていると、足がかなり痛くなってしまいます。
そこでおすすめするのが、地下足袋用の中敷きインソールを草鞋掛け足袋の中に入れてしまうことです。簡易的な中敷きインソールよりも、クッション性が高い中敷きインソールを入れることをおすすめします。
中敷きインソールを入れるときは、普段履いている足袋よりもワンサイズ大きめの草鞋掛け足袋を購入してください。いつも履いている草鞋掛け足袋のサイズですと、中敷きインソールを入れた時に甲の部分が入らなくなってしまいます。
草鞋掛け足袋を購入する方法
店舗で購入
お祭り専用の草鞋掛け足袋は祭り用品専門店の祭すみたやで購入することができます。子供用サイズから大人用サイズまでサイズを豊富に取り揃えています。様々な色の草鞋掛け足袋をご用意していますので、祭りコーデに合わせて草鞋掛け足袋を選んでくださいね。試着することもできますので、ぴったりフィットするサイズを選ぶことができます。ぜひご来店ください。
祭すみたや 助信駅前店
〒430-0911 静岡県浜松市中央区新津町14-1
電話:053-489-3398
メール:info@sumitaya.co.jp
※ 遠州鉄道 助信駅から徒歩1分
※ 大駐車場完備
ネット通販で購入
草鞋掛け足袋は祭すみたやのネットショップでも購入することができます。お店に行くことができない人でも、自宅やスマホから簡単に草鞋掛け足袋を注文することができます。日本全国に配送可能ですので、ぜひご利用ください。