お祭りに欠かせないのが法被や半纏です。最近ではオリジナルの法被や半纏を新たに制作する町会さんや神輿会さんが増えています。今までは既製品の祭法被を着ていたけれど、メンバーが増えてきたのでオリジナルの法被にしたい!といった声をたくさん聞くようになりました。
法被や半纏を初めて制作する時に気になるのが、どんな生地にするのかということだと思います。そこで、この記事では法被や半纏を制作する時によく使用される生地を一覧でご紹介したいと思います。法被や半纏を制作する時の参考にしてくださいね。
ちなみにお祭りに参加している人たちが着ているおそろいのデザインの法被のことを印半纏と呼びます。印半纏はえりに町名や神輿会などの団体の名前は入っています。そして背中には大紋(だいもん)と呼ばれる団体のオリジナルのマークが入っています。
この記事は印半纏を制作する時の生地の紹介になります。
オリジナルの法被や半纏は祭り用品専門店の祭すみたやで注文することができます。お見積りはいつでも無料で作らせていただきますので、ぜひお気軽にご相談ください。デザインはプロの半纏職人が無料でお作りします。また、祭すみたやは日本全国にある染屋さんと取引しています。ご希望の予算や内容に沿った法被・半纏をご提案させていただきます。
祭すみたや 助信駅前店
〒430-0911 静岡県浜松市中央区新津町14-1
電話 : 053-489-3398
メール : info@sumitaya.co.jp
目次
綿生地
綿素材の生地は法被や半纏を作るときの最も一般的な生地です。織り方や使用する糸の本数によっていろいろな種類があります。よく法被・半纏で使用される綿素材の生地をご紹介します。
丸紡
お祭りに参加している人たちが着ている法被で一番多い生地が丸紡(まるぼう)です。法被に最適な生地の厚みのため、見た目に高級感があります。小幅とよばれる幅が約34~36cmの生地を使用するので、法被の背中の真ん中に背縫いとよばれる縫い目が入ります。この背縫いが入っている法被は、本格的な染色技法と縫製で作られた本物の法被の証となります。
※ 丸紡生地の画像は紺色に染めたものになります
法被の後ろ側の左右の生地を背中の中心で縫い合わせていることを背縫い(せぬい)と言います。昔は小幅と呼ばれる幅35cmくらいの生地しかなかったため、法被の後ろ側の生地は2枚の生地を縫い合わせなければなりませんでした。2枚の生地を柄がずれないように染色し、縫製する必要があるため、高度な技術が必要とされています。昔ながらの伝統的な手法で制作された法被には必ず背縫いがあります。
スラブ(薄手)
スラブはスラブ糸を使って織ることで表面がボコボコした模様のようになっている生地です。お祭り衣装など和装衣類でよく使用される生地です。横線が入っているかのような模様が特徴的です。薄手の生地です。
スラブ(厚手)
スラブはスラブ糸を使って織ることで表面がボコボコした模様のようになっている生地です。お祭り衣装など和装衣類でよく使用される生地です。横線が入っているかのような模様が特徴的です。厚手の生地です。
ブッチャー(薄手)
ブッチャーは異なる織り方を不規則に混ぜることで、立体感を出した生地です。縦と横の模様が強調された生地です。薄手の生地です。
ブッチャー(厚手)
ブッチャーは異なる織り方を不規則に混ぜることで、立体感を出した生地です。縦と横の模様が強調された生地です。厚手の生地です。
綿絽
綿絽(めんろ)はレース状になるように織られた生地です。お祭りでは横絽といって、横方向に穴があいているような模様が入った生地がよく使用されます。
平織り
平織り(ひらおり)は模様が何もないシンプルで平坦な生地です。79Aや天竺などの生地を法被・半纏ではよく使用します。目がしっかり詰まった丈夫な生地です。
刺し子
刺し子(さしこ)は柔道着や消防団の半纏でよく使用される生地です。厚手の生地で火の粉がついても穴があきにくいので、花火師や手筒花火のお祭りに最適です。冬に法被の上に着る被布コートでもよく使用される生地です。
帆布
帆布(はんぷ)は丈夫で太い糸を使って織った厚手の生地です。表面に凹凸がない平坦な生地です。丈夫な生地なので激しいお祭りに最適です。
ポリエステル生地
最近では軽くてシワがつきにくいため取り扱いが簡単なポリエステル素材の法被や半纏が増えてきました。インクジェットや昇華といった最新の技術を使った染色機を使ってフルカラーで生地を染めることができます。発色がいいのも特徴です。法被や半纏でよく使用されるポリエステルの生地を一覧でご紹介します。
帆布
綿の帆布にそっくりなポリエステル生地です。光沢が抑えられているため、見た目は綿素材の生地によく似ています。平織りの生地なので、模様がなく平坦な表面の生地です。
ブッチャー
表面に凹凸のある格子状の模様が入った生地です。
アムンゼン
細かい凹凸のついたザラザラの質感の生地です。生地はやや薄手です。
ちりめん
絹の生地のような質感のポリエステル素材のちりめん生地です。光沢があり発色のいい生地です。よさこい祭りで着るようなカラフルな法被や半纏に適した生地です。
メロン
アムンゼンよりもさらに凹凸を深くし、ザラザラの質感を強めた生地です。表面が果物のメロン皮の模様に似ていることからこの名前が付けられました。
ポリ絽
ポリ絽(ぽりろ)はポリエステルの糸をレース状になるように織られた生地です。綿絽同様、お祭りでは横絽といって、横方向に穴があいているような模様が入った生地がよく使用されます。
紗綾
紗綾形(さやがた)の模様が入った変わり織りの生地です。見る方向や光の角度によって模様の濃淡が美しく浮かび上がります。光沢のある生地です。
ペトロマット
撥水・撥油・防汚・防シミ・帯電防止の機能がある最新の生地です。雨に濡れても水をはじくため、お祭り用の雨合羽の生地としても最適です。
法被・半纏の注文方法
オリジナルデザインの法被を新たに作る時の流れを解説します。作り方にもよりますが、納期に1か月~2か月ほどお時間がかかりますので、ご利用日の3か月前から打ち合わせを開始します。
【1】デザインのイメージを伝える
ご希望の法被のデザインを簡単なイラストで大丈夫ですので、手描きでイメージを描いてきていただけると打ち合わせがスムーズです。ご注文をいただいた後、プロの半纏職人がデザインを清書しますのでご安心ください。イメージイラスト記入用の下書きテンプレート用紙がありますので、ダウンロードしてご利用ください。デザインの下書き用紙を見ながら打ち合わせさせていただきます。実現可能なデザインと不可能なデザインもアドバイスさせていただきます。
※大紋やマークを一から制作する場合や、人物・動植物などのイラストを一から制作する場合は、別途デザイン料がかかります。また、デザインによってはデータの入稿をお願いする場合があります。詳細につきましては祭すみたやにお問い合わせください。
【2】色を決める
法被のベース色や文字の色を決めます。実際の生地に染色したカラーサンプルもご用意しています。カラーサンプル帳の貸し出しも可能ですので、メンバーの皆様でゆっくり検討してください。なお、カラーサンプル帳の貸し出しはご来店のお客様のみになります。遠方の方でご来店が難しい場合は、下記のボタンからカラーサンプル帳のデータがダウンロードできますので、ぜひご利用ください。
【3】生地を決める
法被の生地を選んでください。生地サンプルをご用意しています。生地サンプルをご用意していますので、ご来店いただけば、実際の生地を見ていただくことができます。
【4】サイズを決める
お店にご来店いただければ、法被のサイズ見本をご用意しております。サイズ見本を試着していただき、体型にあったサイズを選んでください。遠方のお客様や町内全員の法被・半纏の注文を取りたいと考えているお客様のために、サイズの寸法表のお渡しも可能です。回覧板などで注文を取る際にお役立てください。なお、イベント法被はワンサイズ(大人用フリーサイズ)のみになりますのでご了承ください。
法被のサイズの選び方については別の記事で詳しく解説しています。自分に合った法被のサイズが分からない人は、ぜひ関連記事をご覧ください。
【5】注文書に必要事項を記入
注文書にお客様の連絡先を記入してください。サイズや枚数など、ご注文内容に間違いがないかご確認ください。
【6】代金の支払い
お見積りができ次第、メール、FAX、LINEでご連絡させていただきます。お見積り内容でよろしければご請求書をお送りさせていただきます。代金は全額前払いになります。ご入金確認後にデザインの完成イメージ画像を制作させていただきます。ご注文後のキャンセルはできませんので、あらかじめご了承ください。
【7】デザインを確認
デザインが完成次第、LINEまたはメールにてデザインのイメージ画像をお送りさせていただきます。修正箇所がありましたら、お気軽にご指示ください。
【8】法被を制作
法被のデザインが確定したら、制作を開始します。1点1点、心を込めてプロの職人が制作いたします。完成までしばらくお待ちください。
【9】完成
法被・半纏が完成次第、電話やメール、LINEでご連絡いたします。お店まで引き取りに来てください。宅配便で配送も可能です。
法被・半纏制作のご相談
来店・電話でのご相談
祭り用品専門店の祭すみたやでは法被や半纏の制作に関するご質問やご相談を受け付けております。お気軽にご来店ください。お電話でのご相談もお受けしております。分からないことがありましたが、一度お電話ください。
祭すみたや 助信駅前店
〒430-0911 静岡県浜松市中央区新津町14-1
電話 : 053-489-3398
FAX : 053-489-3396
ご相談フォーム
法被・半纏に関するご質問はお問い合わせフォームからも受け付けております。下記フォームにご相談内容をご記入ください。デザインの下書きイメージ用紙を写真で撮影して添付していただけるとお話がスムーズにすすみます。