地下足袋の種類と正しい選び方

地下足袋

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中川 晋介

1947年創業の祭り用品専門店「祭すみたや」の3代目社長のおしんちゃんこと中川晋介です。お祭り用品の製造と販売をしています。一年中、日本全国のお祭りに参加する祭り好きです。実際にお祭りに参加して体験したお祭りノウハウを執筆しています。2015年一般社団法人イーコマース事業協会主催の第8回全国ネットショップグランプリでブランディング部門賞を受賞。ユーチューバー事務所FunMake所属クリエイター。

 

初心者さん
地下足袋が欲しいのですが、どうやって選べばいいのか分かりません。
おしんちゃん
地下足袋の種類や選び方について解説しますね。コーディネートに合わせて地下足袋の色を選ぶポイントについても解説します。

 

お祭りに参加する時に使用する履き物の定番といえば地下足袋です。地下足袋の読み方は「じかたび」です。お祭りの時に使用する履き物の中でも一番歩きやすいので、お祭り参加者の大半が地下足袋を履いています。

地下足袋

 

この記事では地下足袋の種類の説明と用途別の選び方について動画と写真で分かりやすく解説しています。地下足袋の履き方については別の記事で詳しく解説しています。地下足袋の履き方を知りたい人は関連記事をご覧ください。

地下足袋の履き方

地下足袋の正しい履き方(コハゼを簡単に留める方法)

2018年4月13日

 

地下足袋の選び方の解説動画

地下足袋の選び方について動画で解説しています。まず動画をご覧ください。

 

地下足袋の種類

地下足袋は大きく分けて、職人用(ワーク用)お祭り用の2種類があります。見た目はほとんど同じですが、機能や役割が全く異なりますので購入する際に注意が必要です。特にお祭り用の地下足袋を工事現場等で使用すると危険です。間違えて購入しないように気を付けてくださいね。

 

職人用(ワーク用)の地下足袋

土木業や林業、農作業など職人さんが使用する地下足袋が職人用(ワーク用)の地下足袋です。職人さんが安全に作業ができるように、安全性を重視した機能が備わっています。安全たびとも呼ばれ、安全シューズの地下足袋版になります。

https://marugo-online.jp/shop/g/gPGFTABI-N-245/

 

職人用の地下足袋の特徴は、つま先に指を守るための鉄製や樹脂製の先芯ガードが入っていることです。鉄鋼や倒木などが足に当たっても、この先芯ガードによって足の指を守ることができます。

ただし、先芯ガードが入っている地下足袋をお祭りで使用すると大変危険です!まわりの人に地下足袋が当たってしまったり、他人の足を踏みつけてしまったりした場合、大けがをさせてしまいます。人混みで使用することの多いお祭りでは決して使用してはいけないのが職人用の地下足袋です。

 

 

お祭り用の地下足袋

お祭りに参加する時に使用する地下足袋が祭り地下足袋です。お祭りは長時間、歩いたり走ったりするので、とにかく足が疲れないようにする機能が備わっています。祭り地下足袋には足袋底に衝撃吸収用のクッションが入っているものが多いです。そのため、履き心地はスニーカーに近いです。クッション性が高く、長時間履いていても疲れにくいのが祭り地下足袋です。

お祭り用 地下足袋

 

最近では地下足袋の足袋底にエアークッションが入ったものまであります。エアークッション入りの地下足袋は長距離歩いたり、走ったりしてもほとんど足が痛くならないのでお祭り参加者の中でも特に人気です。

エアークッション 地下足袋

 

ただし、祭り地下足袋はクッションが多く入っていることから足の踏ん張りがあまり効きません。特に木にのぼったり、足場の悪い場所で使用する場合、足の踏ん張りがまったく地面に伝わらないため大変危険です。お祭り用の地下足袋を工事現場等で使用するのは絶対にやめてください。

 

 

祭り地下足袋の丈の種類

祭り地下足袋の足袋底から履き口までの丈の長さには大きく分けて2種類あります。

  • 短いタイプ
  • 長いタイプ

それぞれの特徴について解説します。

 

短いタイプの地下足袋

丈が短いタイプの地下足袋は「こはぜ」と呼ばれる金具の枚数が4枚~7枚くらいの地下足袋です。くるぶしがちょうど隠れるくらいの長さです。

地下足袋 短いタイプ 
地下足袋 短いタイプ

 

 

長いタイプの地下足袋

丈が長いタイプの地下足袋は「こはぜ」の枚数が12枚~15枚くらいの地下足袋です。ふくらはぎも隠れるくらいの長さです。

地下足袋 長いタイプ
地下足袋 長いタイプ

 

 

タイプ別の地下足袋の履き方

短いタイプの地下足袋を履くときは股引の裾(すそ)は地下足袋の上に出します。裾(すそ)を地下足袋の中に入れる必要はありません。

長いタイプの地下足袋の場合は、股引の裾(すそ)は地下足袋の中に入れてしまいます。

地下足袋

 

短いタイプと長いタイプ、どちらの地下足袋を購入すればいいのかについては、参加するお祭りによって決められています。どちらのタイプを履けばいいのかについては、参加するお祭りの主催者や役員さんに確認してください。もし、お祭りに参加したことのあるお友達がいれば聞いてみてください。特に決まりがない場合は、短いタイプでも長いタイプでもどちらでも大丈夫です。

ちなみに最近の傾向ですと、短いタイプの地下足袋は若い人がよく履いています。そして、長いタイプの地下足袋は中年~お年寄りの方がよく履いています。

 

祭り地下足袋の留め具の種類

地下足袋は足首部分の生地を固定することで、激しい動きをしても脱げなくなります。地下足袋の生地を固定する留め具には大きく分けて3種類あります。

  • こはぜ
  • マジックテープ
  • ファスナー

それぞれの特徴について解説します。

 

こはぜ

地下足袋のこはぜ

 

地下足袋で最も一般的な留め具がこはぜと呼ばれる金具です。こはぜを反対側の生地に付いている受け糸に引っ掛けて留めます。しっかり留めれば、こはぜが取れてしまうことはないので、激しい動きをするお祭りでも安心して地下足袋を履いていることができます。ただし、こはぜを付けたり外したりしないといけないので脱ぎ履きが面倒なのが欠点です。

 

 

マジックテープ

マジックテープタイプの地下足袋

 

子供用サイズの地下足袋はこはぜの代わりにマジックテープが付いています。マジックテープ式の地下足袋の良いところは、とにかく脱ぎ履きが簡単なことです。最近は大人用サイズの地下足袋もマジックテープ式のものが増えてきました。楽に地下足袋を履きたい人におすすめです。

 

 

ファスナー

ファスナー地下足袋

 

こはぜの代わりに足首を固定する部分がファスナーになっている地下足袋です。お祭り専用のファスナー地下足袋はファスナー部分が表から見えない設計になっているので、スタイリッシュに履きこなすことができます。ファスナーを上にあげるだけで、簡単に地下足袋を履くことができます。ファスナータイプの地下足袋は職人用(ワーク用)でもよく見かけますが、職人用のファスナー地下足袋は見た目が野暮ったいので、あまりお祭りには向いていません。

 

 

祭り地下足袋の底の種類

地下足袋の足袋底はゴムでできています。足袋底の種類は大きく分けて2種類あります。

  • 縫い付け
  • 貼り付け

それぞれの特徴について解説します。

 

縫い付け地下足袋

地下足袋の底が縫付タイプ

 

縫い付けタイプの地下足袋は、足袋底のゴム部分と本体の生地部分が糸で縫い付けられている地下足袋のことです。ゴム底をよく見ると、端の方が糸で縫われているのが分かると思います。

縫い付けタイプの地下足袋の特徴は、ゴム底が薄くて平らなことです。ゴム底が柔らかくて曲げやすいので、踏ん張りやすいというメリットがあります。屋台や山車の屋根の上に登ったりする人や、和太鼓の演奏をする人など、足の踏ん張りを効かせたい人におすすめの足袋底です。

地下足袋の底が縫付タイプ

 

ただし、クッション性があまり高くないので、長距離を歩くと足が痛くなってしまいます。足が痛くなる地下足袋は嫌だという人には向いていません。

 

 

貼り付け地下足袋

地下足袋の底が貼付タイプ

 

貼り付けタイプの地下足袋は、足袋底のゴム部分と本体の生地部分が接着剤で圧着して付いている地下足袋のことです。

貼り付けタイプの地下足袋の特徴は高機能なことです。スニーカーのようにエアークッションがふんだんに入っている地下足袋は、この貼り付けタイプの地下足袋になります。クッション性の高い地下足袋が多いので、長距離を歩いたり走ったりするお祭りでも足が痛くなりにくいです。歩くのがメインの人におすすめの地下足袋です。

地下足袋の底が貼付タイプ

 

ただし、ゴム底部分が厚いので、踏ん張りはあまり効きません。高所に登って作業をする役割の人には向いていない地下足袋です。

 

 

祭り地下足袋の色の選び方

地下足袋のカラーコーディネートの基本は股引の色と合わせることです。

たとえば、黒色の股引を履く時は、黒色の地下足袋を合わせてください。白色の股引を履く時は、白色の地下足袋を合わせてください。

地下足袋 カラーコーディネート

黒のカラーコーディネート

地下足袋 カラーコーディネート

白のカラーコーディネート

 

絵柄の入った股引やカラーの股引を履く時は、同じ色や柄の地下足袋が無い場合もあります。そんな時は、腹掛の色や法被の色と地下足袋の色を合わせれば大丈夫です。

または股引と同じ生地で地下足袋をオーダーメイドで作ってしまう方法もあります。オーダーメイドの地下足袋は祭り用品専門店の祭すみたやで注文することができますので、ぜひご利用くださいね。

オーダーメイド地下足袋 コーディネート

 

 

祭り地下足袋のサイズの選び方

地下足袋のサイズは普段履いている靴よりちょっと大きめのサイズを選ぶのが正解です。ちょっと大きめでも足首をこはぜで留めてしまうので、脱げる心配はありません。地下足袋を履いた時に足の指先にゆとりがあって、ちょっとつまめるくらい余裕のあるサイズがオススメです。

地下足袋 サイズ選び

 

お祭りは結構な距離を歩くことが多いので、夕方になると足がパンパンにむくんでしまうことがよくあります。ちょうどのサイズで購入してしまうと、足がむくんだ時に入らなくなってしまうこともあります。

試着する時は指先にゆとりのあるサイズを選んでくださいね。

 

大人は自分でサイズが合っているか判断することができると思いますが、子供の場合は年齢によっては子供自身で判断できないと思います。そこで、子供の地下足袋のサイズ選びは大人がちゃんと確認してあげる必要があります。子供用サイズの選び方のコツについて別の記事で詳しく解説しています。子供の地下足袋を購入する時は関連記事を参考にしてサイズを選んでください。

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また、ネット通販などで地下足袋を購入する時は実際に試着できないので、サイズ選びに迷われる人も多いと思います。サイズ対応表を使って、自分にぴったりのサイズの地下足袋を選ぶ方法については別の記事で詳しく解説しています。地下足袋のサイズ選びについてもっと詳しく知りたい人はぜひ関連記事もご覧ください。

地下足袋のサイズの選び方

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2020年12月31日

 

地下足袋を購入する方法

店舗で購入

お祭りで使用する地下足袋は祭り用品専門店の祭すみたやで購入することができます。実際に試着して自分にぴったり合ったサイズを選ぶことができます。サイズや種類を豊富に取り揃えていますので、ぜひご利用くださいね。特注オーダーメイドの地下足袋の注文も随時受け付けています。

祭すみたや 助信駅前店

 

祭すみたや 助信駅前店

〒430-0911 静岡県浜松市中央区新津町14-1
電話:053-489-3398
メール:info@sumitaya.co.jp

※ 遠州鉄道 助信駅から徒歩1分
※ 大駐車場完備

 

 

ネット通販で購入

お祭り用の地下足袋は祭すみたやのネット通販でも購入することができます。お店に行くことができない人は、自宅やスマホから簡単に地下足袋を購入することができます。子供用サイズから大人用サイズまで豊富に取り揃えています。日本全国に地下足袋を配送可能ですので、ぜひご利用ください。

祭すみたや ネット通販

 

 


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1947年創業の祭り用品専門店「祭すみたや」の3代目社長のおしんちゃんこと中川晋介です。お祭り用品の製造と販売をしています。一年中、日本全国のお祭りに参加する祭り好きです。実際にお祭りに参加して体験したお祭りノウハウを執筆しています。2015年一般社団法人イーコマース事業協会主催の第8回全国ネットショップグランプリでブランディング部門賞を受賞。ユーチューバー事務所FunMake所属クリエイター。