注染生地の染ムラについて解説!!不良品ではありません

染めムラ 注染

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中川 晋介

1947年創業の祭り用品専門店「祭すみたや」の3代目社長のおしんちゃんこと中川晋介です。お祭り用品の製造と販売をしています。一年中、日本全国のお祭りに参加する祭り好きです。実際にお祭りに参加して体験したお祭りノウハウを執筆しています。2015年一般社団法人イーコマース事業協会主催の第8回全国ネットショップグランプリでブランディング部門賞を受賞。ユーチューバー事務所FunMake所属クリエイター。

 

初心者さん
新しい鯉口シャツを購入したら、新品なのに色がにじんでいました。不良品ですか?
おしんちゃん
注染という技法で染めた生地で作った鯉口シャツは染ムラが必ずあります。不良品ではありませんよ~。そういうものです。

 

注染(ちゅうせん)という技法で染めた生地は、その制作の過程で、どうしても染めムラが出てしまいます。そのため、注染の生地で作った、手ぬぐい、鯉口シャツ、股引などは染めムラがある場合があります。染めムラが全く無い注染の生地はたぶん偽物です!というくらい必ず染めムラがあります。

染めムラ 注染

染めムラの一例

なぜ染めムラが出てしまうのかと言いますと、注染は何重にも重ねた生地に液体の染料を流し込むことで生地を染めます。その過程で染料が生地ににじんでいってしまいます。これが、日本の伝統技法の注染の味となります。

現代技術の染色は機械を使ってプリントで行っているので、染めムラもなく、すべての生地の柄が全く同じです。なので、初めて注染の製品を見ると、「不良品では!?」とびっくりする人が多いのですが、注染の製品の正常な状態になります。

染めムラ 注染

注染は機械ではできません。日本の職人さんが一枚一枚、手作業で染めています。そのため、機械製品と違って、生地ひとつひとつに個性があります。その日の天気や湿度、職人さんの体調によって、生地の柄や色が変化します。

どうか、不良品だと決め付けずに、日本の伝統技法の「注染」の味、そして職人さんの個性をお楽しみください。

染めムラ 注染

製品のパッケージにも染めムラについて注釈があります。もし、染めムラが嫌だという人は、絶対に注染の製品は購入しないことをオススメします。プリント技術で染めた製品を購入してくださいね。

 

祭り用品専門店の祭すみたやでは、ちゃんと染めムラのある本物の注染生地で作った鯉口シャツや股引を販売しています。ネット通販なら、日本全国に注染の生地で作ったお祭り衣装を配送可能です。ぜひご利用くださいね。

祭すみたや 助信駅前店

祭すみたや 助信駅前店

〒430-0911 静岡県浜松市中央区新津町14-1
電話:053-489-3398
メール:info@sumitaya.co.jp

 

注染の生地で作った鯉口シャツをお探しなら、東京江戸一というブランドのお祭り衣装がオススメです。種類やサイズが豊富で、粋でカッコいい柄を数多く取り揃えています。ネット通販でも購入できます。

注染 鯉口シャツ 肉襦袢

 


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1947年創業の祭り用品専門店「祭すみたや」の3代目社長のおしんちゃんこと中川晋介です。お祭り用品の製造と販売をしています。一年中、日本全国のお祭りに参加する祭り好きです。実際にお祭りに参加して体験したお祭りノウハウを執筆しています。2015年一般社団法人イーコマース事業協会主催の第8回全国ネットショップグランプリでブランディング部門賞を受賞。ユーチューバー事務所FunMake所属クリエイター。