ネットショップなどの通販で地下足袋を購入する時は試着ができないので、どのサイズの地下足袋を選んだらいいのか悩んでしまいますよね。この記事では足のサイズの正しい測り方と地下足袋のサイズの選び方について解説しています。ネットショップで地下足袋を購入する時の参考にしてください。
そもそもどんな種類の地下足袋を選べばいいのかについてや地下足袋の正しい履き方については別の記事で詳しく解説しています。ぜひ別の記事もご覧くださいね。
目次
地下足袋は大き目サイズが正解
まず最初に、お祭りで履く地下足袋のサイズを正しく選ぶ時のポイントを一言でお伝えします。
地下足袋は少し大き目のサイズを選ぶのが正解です!
お祭りは長時間歩いたり、走ったりします。普段はまったく運動をしない人でも、お祭り本番当日だけは長距離を移動する人も多いと思います。また、地下足袋は普段履き慣れていないので、どうしても足に負担がかかってしまいます。そのため、一日中地下足袋を履いていると夕方ごろには足がパンパンにむくんでしまいます。
なので、地下足袋はちょうどいいサイズではなく、ワンサイズまたはツーサイズ大き目のサイズを選ぶようにしてください!
大き目サイズを選ぶということをふまえた上で、地下足袋のサイズを正しく選ぶ方法について詳しく解説していきたいと思います。
サイズの選び方の解説動画
ネット通販などで地下足袋を買う時のサイズの決め方について動画で分かりやすく解説しています。どうやって自分の足のサイズを測ればいいのか、そして測ったサイズをもとにして、どうやって地下足袋のサイズを決めればいいのかについて分かりやすく解説しています。ぜひ動画をご覧ください。
足のサイズの測り方
地下足袋のサイズを選ぶためには、まず自分の足の正確なサイズを知る必要があります。足のサイズの測り方について解説します。
足長と足囲
地下足袋のサイズを選ぶためには足の長さである足長と足の甲部分の周囲の長さである足囲の長さを正しく計測する必要があります。足長の読み方は「そくちょう」です。足囲の読み方は「そくい」です。
- 足長 : かかとからつま先までの長さ
- 足囲 : 足の甲部分の太さ
足の測定シートをダウンロード
地下足袋の老舗メーカーである丸五(まるご)が足の測定シートを配布しています。足長と足囲を簡単に測ることができる超便利ツールです。足の測定シートは誰でも無料でダウンロードすることができますので、ぜひ下のボタンから入手してください。
測定シートの作り方
【1】足の測定シートをダウンロードしたら、パソコンやスマホでデータを開いてください。PDF形式で測定シートが開きます。
【2】測定シートをA4サイズの紙に印刷してください。2枚の紙が印刷されます。拡大や縮小をせずに実寸サイズで印刷してください。
【3】2枚のシートを貼り合わせます。測定シートには合わせ位置の目印があるので、この目印がぴったり合わさるように2枚のシートを重ねてからセロハンテープで貼り合わせてください。
【4】測定シートにはきりとり線があるので、このきりとり線に沿って、ハサミで切ります。
【5】これで測定シートが完成です。足長を測るためのシートと足囲を測るためのメジャーの2種類ができあがります。足の絵が描いてある大きい方のシートが足長の測定シートです。そして、細い方の紙が足囲の測定メジャーです。
足長の測り方
足長の測定シートを使って、自分の足の足長を測る方法について解説します。
足長を正しく測るための注意して欲しいポイントがあります。
- 目線は真っ直ぐ前を見る
- 足は肩幅に開いて直立する
- 両脚に均等に体重をのせる
【1】足長測定シートの0cmの線にかかとを合わせてください。かかとの位置がずれないように、0cmの線の上に箱や本など垂直な物を置いて立つと正確に合わせることができます。
【2】かかとと人差し指の中心を中心線に合わせてください。
【3】一番長い指先までの長さを測ってください。
【4】測り終わったら足長測定シートにメモ欄があるので、ここに数字を記入してください。反対側の足の長さも同じやり方で測ります。
足囲の測り方
続いて足囲のサイズを足囲の測定メジャーを使って測る方法について解説します。
【1】足囲を測る場所ですが、親指の付け根と小指の付け根に一番張り出した骨があります。この張り出している骨の上を通るように、ぐるっと一周メジャーで測ってください。
【2】測り終わったら、足長測定シートのメモ欄に数字を記入してください。反対側の足の足囲も同じやり方で計測してください。
地下足袋のサイズの決め方
自分の足のサイズが分かったら、JIS規格(日本工業規格)の靴のサイズ対応表にあてはめることで自分にぴったりの地下足袋のサイズが分かります。
JIS規格とは日本の産業製品に関する規格や測定法などが定められた日本の国家規格のことで、地下足袋はこのJIS規格に基づいて作られているものが多いです。なので、どのメーカーの地下足袋もこのJIS規格のサイズ対応表を使うことで地下足袋のサイズを選ぶことができます。
JIS規格サイズ対応表
まずは下の表をご覧ください。この表がJIS規格の靴のサイズ対応表です。本来、大人用の靴のサイズ対応表は男性用と女性用に分かれているのですが、地下足袋は女性用の規格がなく男女兼用サイズになりますので、男性用のサイズ対応表を使用します。お子様向けの地下足袋は子供用のサイズ対応表を使用します。
大人用サイズ
子供用サイズ
サイズ対応表の縦軸の数字は足長を表していて、かかとからつま先までの足の長さの寸法です。ミリ単位で表記されています。
サイズ対応表の横軸の数字は足囲を表していて、足の甲部分の周囲の長さの寸法です。ミリ単位で表記されています。
サイズの決め方
それではJIS規格の靴のサイズ対応表を使って、地下足袋のサイズを決めるやり方について解説します。
たとえば、足の測定シートで足長と足囲を計測した結果が、
【右足】足長:250mm 足囲:242mm
【左足】足長:245mm 足囲:236mm
だったとします。
左右の足でサイズが異なる場合は、大きい方の足に合わせて地下足袋を選んでください。上の例の場合ですと【右足】の方が大きいので、そちらのサイズに合わせて地下足袋を選びます。
まずJIS規格の靴のサイズ対応表の中の足長である行を見ます。上の例の場合ですと、右足の足長が250mmなので、250mmの行を見てください。
次に、250mmの行の中から右足の足囲である242mmに近い数字を探します。この場合、243mmが近い数字になります。
250mmの行の243mmのマスの上を見てもらうと、「E」という数字と「普通」という文字が書かれています。
JIS規格の靴のサイズ対応表に記載されているB、C、D、E、EE、EEE、EEEE、Fという英字は専門用語でワイズと呼ばれるもので、靴の甲部分の周囲の長さを表しています。靴と違って、地下足袋ではワイズはあまり使わないので、分かりやすくするために細め、普通、広めなどと記載しました。
この細め、普通、広めというのは足の甲部分の太さが細めなのか、普通なのか、広めなのかを表しています。
地下足袋の場合、メーカーによって若干の誤差はありますが、だいたい「普通」のサイズで地下足袋の甲部分が作られています。そのため、足長が250mmの人の足囲が「普通」の場合は、25.0cmの地下足袋がぴったりのサイズということになります。
ただし、お祭りに参加する時だけ地下足袋を履く人は地下足袋に履きなれていないので、1日中お祭りに参加していると足がむくんでしまいます。朝からお祭りに参加していると夕方ごろには足がパンパンになって、地下足袋がきつくなり足が痛くなってしまいます。ですので、ちょうどの地下足袋のサイズにするよりはワンサイズまたはツーサイズ大き目のサイズの地下足袋を選ぶことをおすすめします。
また、お祭りで地下足袋を履く時は、足の蒸れを防止するために必ず足袋ソックスを履きます。ソックスの生地の厚み分も考慮して大き目のサイズを選ぶ必要があります。
たとえば足長が250mmで足囲が「普通」の人は、25.0cmのサイズの地下足袋ではなく、ワンサイズ大き目の25.5cmまたはツーサイズ大き目の26.0cmのサイズを選んでください。足がむくみやすい人はツーサイズ大き目がいいと思います。
では、足長が250mmで足囲が230mmの足の人はどうすればいいでしょう。
この場合、JIS規格の靴のサイズ対応表を見ると、足囲は「細め」になります。
足囲が「細め」になる人の場合は、「普通」の人と同様に25.0cmの地下足袋がぴったりのサイズになります。ぴったりだと足が痛くなってしまうので、ワンサイズ大き目の25.5cmのサイズの地下足袋を選ぶといいでしょう。足の甲が細い人がツーサイズ大き目の26.0cmを選んでしまうとブカブカになってしまうので、ワンサイズ大き目くらいのサイズがおすすめです。
それでは、足長が250mmで足囲が255mmの足の人はどうすればいいでしょう。
この場合、JIS規格の靴のサイズ対応表を見ると、足囲は「広め」になります。
足囲が「広め」の人は甲高と言って、甲の部分の周囲が太いので、25.0cmの地下足袋では足が入りません。地下足袋は普通の靴と違って紐などで甲の部分が調整できません。ですので、つま先部分は余ってしまいますが、甲部分に合わせて大き目の地下足袋のサイズを選ぶ必要があります。
足囲が「広め」になる人は、足囲の「普通」の列の中から、自分の数字から近い場所にある同じ数字を探してください。この場合ですと、足囲は255mmなので、足長が260mmの行ところに同じ数字があります。つまり、この場合、260mmが足長ということになるので、ぴったりサイズの地下足袋は26.0cmということになります。ただし、他のサイズ選びと同様に、ぴったりサイズだと足が痛くなってしまうので、ワンサイズ大き目の26.5cmのサイズの地下足袋を選ぶといいでしょう。
足囲がJIS規格の靴のサイズ対応表の「かなり細い」または「かなり広い」人は、サイズ選びがかなり難しいです。サイズ対応表だけでは地下足袋のサイズを選ぶことができませんので、実際に地下足袋を試着して選ぶことをおすすめします。とくに足囲が「かなり広い」になってしまう人は、履けるサイズの地下足袋がない可能性があります。こういった人は雪駄など他の履物に変更する必要があります。
この記事で解説した地下足袋のサイズの決め方は一般的な既製品の地下足袋を想定しています。メーカーによってはJIS規格に対応していなかったり、地下足袋の種類によっては厚手のインソールが入っているなど、JIS規格の靴のサイズ対応表に当てはまらない場合があります。地下足袋のサイズ選びが心配な人は実際に地下足袋を試着してみることをおすすめします。この記事を参考にして地下足袋のサイズを選んでみたけれど、サイズが合わなかったといった場合でも祭塾は一切責任は負えませんのであらかじめご了承ください。
地下足袋の購入方法
店舗で購入
お祭りに最適な地下足袋は祭り用品専門店の祭すみたやで購入することができます。種類やサイズ、カラーバリエーションを豊富に取り揃えています。実際に地下足袋を試着することができますので、あなたにぴったりのサイズの地下足袋を選ぶことができます。サイズ選びに困ったら、祭すみたやのスタッフがお手伝いさせていただきますのでご安心ください。
祭すみたや 助信駅前店
〒430-0911 静岡県浜松市中央区新津町14-1
電話 053-489-3398
メール info@sumitaya.co.jp
ネット通販で購入
お祭りに最適な地下足袋は祭すみたやのネットショップでも購入することができます。日本全国だけでなく世界中に地下足袋を配送しています。祭すみたや公式ネットショップなら交換手数料が無料なので、サイズが合わなかった場合でもサイズ交換することができます。安心してご購入ください。ただし、サイズ交換の場合、送料はお客様ご負担になりますのでご了承ください。