祭り衣装の定番アイテムといえば、腹掛です。腹掛の読み方は「はらがけ」です。地方によっては、寸胴(ずんどう)と言ったり、どんぶり、前掛けなどと言ったりします。言い方は違っても、すべて同じ衣装になります。
腹掛は特殊な形をしているので、初めて購入する時にどんなサイズ感で着ればいいのか分からなくて、困っている人も多いと思います。
この記事では、腹掛の正しいサイズ感について説明しています。ちょうどいいサイズだけでなく、小さすぎるサイズや大きすぎるサイズについてもご紹介しています。お祭りで恥をかかないためにも、ぜひこの記事を参考にしてください。
腹掛の着方やサイズの選び方については別の記事で詳しく解説しています。着方やサイズ表の見方、サイズの選び方について知りたい人は、関連記事をご覧ください。
目次
腹掛のサイズ感を動画で解説
腹掛の正しいサイズ感について動画で詳しく解説しています。まずは動画をご覧ください。
腹掛を正しいサイズ感で着ている状態
まずは腹掛を正しいサイズ感で着ている状態の写真をご覧ください。
ちなみに、写真のモデルの体型は下記のようになります。
- 身長 : 173cm
- 体重 : 68kg
- 胸囲 : 95cm
- ウエスト : 90cm
- 性別 : 成人男性
- 洋服のサイズ : Lサイズ
着用している腹掛のサイズは1尺9寸です。
正しいサイズ感のポイント1
腹掛の首元は生地が首にちょっとだけ食い込んでいるのが正しいサイズ感です。腹掛の下に着ている鯉口シャツや鎖骨が首元から見えないことが正しいサイズ感のポイントです。ちょっと首が締まっているくらいがちょうどいいサイズです。
正しいサイズ感のポイント2
腹掛の丈の長さは足の付け根ぐらいまでの長さが正しいサイズ感です。ポイント1の首元の方が大切ですので、丈がちょっとくらい長かったり、短かったりしても、あまり気にしなくて大丈夫です。
正しいサイズ感のポイント3
腹掛の幅は、ちょうどお腹が隠れるくらいが正しいサイズ感です。
腹掛のサイズが小さすぎる状態
腹掛のサイズが小さすぎる状態の写真をご覧ください。ちなみに腹掛は1尺6寸のサイズを着ています。
腹掛の首元の生地が首にきつく食い込んでいます。この状態ですと首がかなり締め付けられて苦しくなってしまうので、サイズが小さすぎます。
腹掛のサイズが大きすぎる状態
腹掛のサイズが大きすぎる状態の写真をご覧ください。ちなみに腹掛は2尺3寸のサイズを着ています。
腹掛は大きいサイズで着ていると、見た目が野暮ったくて格好悪いので絶対に大きいサイズは着ないようにしてください。
腹掛のサイズが大きいと感じるポイントは、首元から鯉口シャツが見えてしまっている状態です。こんな状態で腹掛を着ていると、本当にダサいのでやめましょう。
なぜ腹掛のサイズ感は小さめが正解なのか?
なぜ腹掛はちょっと小さめの方がいいのかと言うと、それにはちゃんと理由があります。
腹掛はもともと江戸時代の大工さんや火消衆、飛脚の人たちが着ていた前掛けがその発祥とされています。
江戸時代の粋でいなせな文化といえば、やせ我慢文化です。
たとえば、熱いお湯のお風呂に涼しい顔をして入っているのが格好いいとされていました。「アイツあんなに熱いお風呂に涼しい顔して入ってやがる!アイツは粋だね~!!」と思われるのが江戸時代の格好よさだったんです。
このやせ我慢文化を継承しているのが腹掛です。
首が締まって窮屈なサイズの腹掛を涼しい顔をして着ているのが格好いいので、昔ながらの粋なサイズ感で腹掛を着たい場合は首が締まるくらい小さめのサイズを選ぶことをおすすめします。
ただし、首が締まるくらい小さいサイズの腹掛を着ていると本当に苦しいです。なので、最近の人はそこまで首が締まらないサイズ感で着ている人が多いです。首元から鯉口シャツや鎖骨が見えない程度のサイズを選べば大丈夫です。
腹掛を売っているお店
店舗で購入
お祭りで着る腹掛は祭り用品専門店の祭すみたやのお店で購入することができます。お店でしたら、全サイズのサイズ見本があるので、試着してぴったりのサイズを選ぶことができます。腹掛のサイズ感に不安がある場合は、お店のスタッフにお気軽にご相談ください。
祭すみたや 助信駅前店
〒430-0911 静岡県浜松市中央区新津町14-1
電話 053-489-3398
メール info@sumitaya.co.jp
ネット通販で購入
腹掛は祭すみたやのネットショップでも購入することができます。お店に行くことができない人でも、自宅のPCやスマホから簡単に腹掛を注文することができます。ぜひ祭すみたやのネットショップをご利用ください。