

お祭り衣装の定番アイテムの股引ですが、特殊な形をしているので履くのがとても難しいです。そのため、最近ではゴムズボンタイプの股引のゴム股引を選ぶ人が増えています。
股引の読み方は「ももひき」や「またひき」、「またびき」です。地方によってはパッチ、猿股(さるまた)、木股(きまた)などとも呼ばれています。

そんなゴム股引ですが、お祭り衣装の中でもサイズ選びが難しいアイテムなので、どのサイズを選んだらいいのか分からない人が多いのではないでしょうか。
そこで、この記事では
- ゴム股引の正しいサイズ感
- ゴム股引のサイズ表の見方
- ゴム股引のサイズの選び方
について解説しています。
この記事を最後まで読んでいただければ、あなたにピッタリ合うサイズのゴム股引が購入できるようになります。
ゴム股引の履き方については別の記事で詳しく解説しています。履き方について知りたい場合は、関連記事をご覧ください。
ゴム股引のサイズの選び方を動画で解説
ゴム股引の正しいサイズ感やサイズの選び方について動画で詳しく解説しています。まずは動画をご覧ください。
ゴム股引とは
ゴム股引とは、ゴムズボンのようにウエスト部分にゴムが入っている股引のことです。

一般的なゴムズボンと違い、太ももからふくらはぎにかけて、ピタッと脚にフィットするように立体的な構造になっています。

普通の股引ですが、下の画像のようにお尻の部分が割れていて、腰に長い紐がついているので、お祭り初心者さんですと、履くのがとっても難しいお祭り衣装です。

普通の股引に比べて、ゴム股引はゴムズボンタイプになっているのでスポっと履くだけで簡単に着ることができます。




ゴム股引は見た目やシルエットはほとんど普通の股引と一緒です。特に太ももから下の部分は普通の股引とゴム股引は全く同じ形をしています。

ウエスト部分はゴムズボンのようにゴムになっているので、ちょっと見た目は野暮ったいかもしれません。

でも、法被を着るとウエスト部分が隠れるので、普通の股引を履いているのかゴム股引を履いているのか見た目はほとんど分からなくなってしまいます。


ゴム股引の正しいサイズ感
ゴム股引のサイズの選び方について解説する前に、まずゴム股引の正しいサイズ感について解説します。
ゴム股引は普通の股引と同じようにピチピチに履くのが粋です。小さくてはちきれるんじゃないかっていうぐらいピチピチに履くのが粋な着こなしです。

お尻や太もも、ふくらはぎはピタッと肌にくっついているのが正しいサイズ感です。

そして、ゴム股引の丈の長さは裾がくるぶしの上ぐらいになっているのが正しいサイズ感です。ちょっと丈が短くてツンツルテンかなっていうぐらいがちょうどいいサイズ感です。

ダボダボのサイズ感でゴム股引を履いていると、「野暮ったくて格好悪いな」と周りの人に思われてしまうので、絶対にやめましょう。

普段履いている洋服のズボンはかかとぐらいまでの長さで履いている人が多いですが、この丈の長さでゴム股引を履くと野暮ったくなってしまうので注意してください。



股引の誕生は江戸時代までさかのぼります。江戸時代の大工さんや飛脚の人たちが履いていたズボンが股引の発祥です。

江戸時代の文化といえばやせ我慢文化です!熱いお風呂に涼しい顔をして入っているのが格好よかったんです。

股引もピチピチの小さいサイズを痛いのを我慢して履いているのが格好いいとされていました。「あんな小さい股引を涼しい顔して履いてやがる!あいつは江戸っ子だね!!」って思われるのが粋でした。その文化を引き継いでいるのがお祭り衣装の股引なんです。

そんなわけで、ゴム股引はダボダボにゆるく履いて楽しているよりは、ピチピチにきついサイズを我慢して履いているのが正しいサイズ感になります。

サイズ表の見方
ゴム股引のサイズ表の見方について解説します。まずはゴム股引のサイズ表をご覧ください。



小サイズや中サイズ、大サイズはなんとなくイメージできると思いますが、大フトや巾広、小細といったサイズは見慣れないので、どんなサイズなのか分からない人も多いのではないでしょうか。
たくさんサイズがあるように見えますが、実は股引の基本サイズは5サイズのみです。
- 小サイズ
- 中サイズ
- 大サイズ
- 特大サイズ
- 巾広(はばひろ)サイズ

普通の洋服でいうと下記のサイズと同じ意味になります。
- 小サイズ = Sサイズ
- 中サイズ = Mサイズ
- 大サイズ = Lサイズ
- 特大サイズ = LLサイズ



巾広サイズは普通の洋服のサイズには無いのですが、お祭り衣装ではよく登場するサイズになります。巾広サイズは特大サイズの1個上のサイズという意味ではありません。

巾広サイズはその昔は肥満サイズと呼ばれていました。その名の通り、肥満体型の太っている人向けのサイズになります。巾広は背が小さくて太っている人向けのサイズです。背の高い人向けのサイズではありませんのでご注意ください。

話をサイズ表の見方に戻しますね。
基本の5サイズに対してどのぐらい太さが太かったり、細かったり、丈の長さが長かったりするのかによって小フトや中細、大丈長などのサイズがあります。
つまりゴム股引のサイズは、基本サイズ+基本サイズの調整分の組み合わせでサイズ表記されています。

ゴム股引の場合、基本サイズの調整分は全部で4つのタイプがあります。
その4つのタイプには下記のものがあります。
- 極細(ごくぼそ)
- 細(ほそ)
- フト(ふと)
- 丈長(たけなが)

極細がついているサイズは基本のサイズよりもかなり細いという意味を表しています。
細がついているサイズは基本のサイズよりもちょっとだけ細いという意味を表しています。
フトがついているサイズは基本のサイズよりも太目という意味を表しています。
丈長がついているサイズは基本のサイズよりも丈が長いという意味です。足が長い人向けのサイズです。




具体的なサイズで説明すると、小極細というサイズは基本となる小よりも脚周り全体的にかなり細いという意味になります。中細は基本となる中サイズよりも脚周りが全体的に細いという意味になります。大フトは基本となる大サイズよりも脚周りが全体的に太目という意味になります。そして、特大丈長(特長)は基本となる特大サイズよりも丈の長さが長いという意味になります。

サイズの選び方
ゴム股引のサイズの選び方は基本的に、身長と太ももの周囲の長さを測り、サイズ表と照らし合わせることで自分のサイズが分かるようになっています。

自分の身長は分かっていると思うので、太ももの周囲の長さの測り方を解説します。
太ももの周囲の長さは股間の付け根から5cm下の部分をメジャーで測ってください。



・身長が173cm
・太もも周りの太さが55cm
になります。
これをサイズ表に照らし合わせてみると、特大サイズがおしんちゃんの対象となるサイズっていうことが分かります。


ただし・・・。
ここからがゴム股引のサイズの選び方で一番難しいところなのですが、特大サイズのゴム股引をおしんちゃんが履くと、かなり大きいです・・・。
下の写真が実際におしんちゃんが特大サイズのゴム股引を履いているところになります。
脚周りの生地はダボダボで、丈の長さもくるぶしが隠れるくらい長いです。これではゴム股引のサイズが大きく、粋に履きこなせていません。

なので、おしんちゃんは実際は中サイズのゴム股引を履いています。
下の写真が実際におしんちゃんが中サイズのゴム股引を履いているところになります。
脚周りの生地がピタッと肌にくっついていて、丈の長さもくるぶしの上くらいまでなので、ちょうどいいサイズ感で履けています。


でも、中サイズって身長が155cm~162cm、太もも廻りの太さが48cm~52cmの体型の人向きのサイズじゃないの???



これってまさか・・・。
おしんちゃんの足が短いってことなのかな???

おしんちゃんの場合、特大サイズを履く人の身長からすると足が短くて、中サイズを履く人ぐらいの身長の足の長さしかないんです。
実際にはゴム股引のサイズを選ぶ時は、身長や太もも廻りの周囲の長さだけでなく、股下の長さや、ふくらはぎ、足首廻りの太さも関係してくるので、サイズ表からだけではサイズ選びがとっても難しいです。
なので、近くにお祭り用品店がある人はサイズ表からサイズを選ぶのではなく、実際にお店に行って、試着することをおすすめします!
近くにお祭り用品店が無くて、試着することが難しい人は、サイズ表の対象サイズよりもワンサイズ下のサイズを選ぶようにしてください。
サイズ表の対象サイズよりもゴム股引はちょっとゆとりがあるように作られているので、ワンサイズ小さめのサイズを選ぶことでピチピチに履くことができます。


近くにお祭り用品店がある人は、実際に試着してサイズを選ぶことをおすすめします!
また、祭り用品専門店の祭すみたやで取り扱っているゴム股引なら、実寸サイズ表がネットショップに掲載されています。

実寸サイズ表には、太もも周り寸法だけではなく、ウエスト、お尻、ふくらはぎ、足首、総丈、そして股下の長さも記載されています。
この実寸サイズ表と自分が持っているズボンを比較することで、ネット通販でもぴったりのサイズのゴム股引を選ぶことができます。

ただし、サイズ表よりも実際のゴム股引は若干ゆとりをもって作られているため、自分の対象サイズよりもワンサイズ小さ目のサイズを選ぶことがポイントです。
身長や太もも廻りの寸法だけでなく、股下やふくらはぎ、足首廻りの寸法もサイズ選びには関わってくるので、近くにお祭り用品店がある人は、実際にお店に行って試着してサイズを選ぶことをおすすめします。
ゴム股引を売っているお店
店舗で購入
お祭りで使用するゴム股引は祭り用品専門店の祭すみたやで購入することができます。お店でしたら試着することができるので、ぴったりのサイズのゴム股引を選ぶことができます。また、ゴム股引の正しいサイズ感や着方が分からない場合は、祭すみたやのスタッフがアドバイスさせていただきます。ゴム股引をどうやって選んだらいいのか分からない方は、ぜひ祭すみたやのお店にご来店ください。

祭すみたや 助信駅前店
〒430-0911
静岡県浜松市中央区新津町14-1
電話 053-489-3398
メール info@sumitaya.co.jp
ネット通販で購入
ゴム股引は祭すみたやのネットショップでも購入することができます。お店に行くことができない人でも、パソコンやスマホから簡単にゴム股引を注文することができます。もし購入後にサイズが合わなかった場合でも返品が可能です。また、サイズ選びに関する相談も受け付けていますので、ぜひ祭すみたやのネットショップをご利用ください。















