お祭り衣装の定番である腹掛はサイズ表記が1尺8寸や2尺のように「尺」と「寸」で表記されているため、どのくらいのサイズなのか分かりにくいです。初めてのお祭りに参加する人は、どのサイズの腹掛を選べばいいのか分からず困っていると思います。
この記事では腹掛のサイズ表記の意味とちょうどいいサイズの選び方について動画と写真で分かりやすく解説しています。
腹掛は「はらがけ」と読みます。地方によってはどんぶりや寸胴(ずんどう)とも呼ばれています。江戸時代に大工さんや飛脚の人が着ていた前掛けです。腹掛にはポケットがたくさん付いているので、大工さんのいろいろな道具を入れていました。
この記事を最後まで読んでいただくとこんなことが分かります。
- 腹掛のサイズの意味
- 腹掛のサイズ表の見方
- 自分に合ったサイズの選び方
この記事を参考にしていただいて、正しいサイズの腹掛を選べるようになってくださいね。
腹掛の着方については別の記事で詳しく解説しています。着方を知りたい人は関連記事をご覧ください。
腹掛のサイズの選び方を動画解説
腹掛のサイズの正しい選び方を動画で解説しています。ぜひご覧ください。
腹掛のサイズの意味
まずは腹掛のサイズ表を見てみてください。
腹掛のサイズ表記のところを見ると、「1尺8寸」や「1尺9寸5分」や「2尺」といったように、昔の尺貫法の寸法でサイズが書かれています。
1尺は約30cm、1寸は約3cm、1分は約0.3cmです。10寸が1尺ということになります。10分が1寸です。
- 1尺 = 約30cm
- 1寸 = 約3cm
- 1分 = 約0.3cm
- 10寸 = 1尺
- 10分 = 1寸
たとえば「1尺6寸」というサイズ表記の腹掛は、1尺(30cm)+6寸(18cm)=48cmということになります。
48cm!?
48cmって何の長さなの~~~???
という疑問の声が聞こえてきそうですね!!
この48cmは腹掛の肩紐の長さを表しています。腹掛の肩紐を「たすき」とよんだりもします。
腹掛の前身ごろのエプロンの部分はどのサイズでも大きさがだいたい同じです。腹掛は肩紐の長さを変えることで、体の小さい人や大きい人に合うサイズになるように作られています。
肩紐の長さが長ければ長いほど、胸囲が大きい人にちょうどいいサイズであるということ。
逆に、肩紐の長さが短い腹掛は胸囲の小さい人にちょうどいいサイズであるということです。
ですので、腹掛は身長で選ぶのではなく、胸囲のサイズに合わせて選ぶのが正解です。身長がどんなに高い人でも、やせ型の人は小さいサイズの腹掛を選ぶことになります。また身長が小学生くらいでも、体がお相撲さんくらい大きな体格の人は、大きいサイズの腹掛を選びます。
腹掛を購入する時は、まず胸囲(乳首あたりの円周)を測ってください。そしてその胸囲に合ったサイズを選んでいただければ大丈夫です。もし、他人に頼まれて腹掛を代理で購入するのでしたら、身長ではなく胸囲を聞いてください。
腹掛の正しいサイズ感
腹掛で一番かっこいい着こなしといえるサイズ感は、腹掛の首元がぴったり首にひっつくくらいです。より粋に決めたい方は、首がちょっと締められるくらいキツいサイズを着られても大丈夫です。首元がだらだら垂れているのはみっともないです。特に首元から下の鯉口シャツが見えていることほどダサい着方はありません。
腹掛の首元が垂れてしまい、下に着ている鯉口シャツが見えてしまっている場合は腹掛のサイズが大きいです。より小さいサイズの腹掛を選んでください。
ちなみに、もっとも粋に腹掛を着こなしたいなら、首が締まって苦しいくらいのサイズがおすすめです。腹掛は江戸時代のやせ我慢文化を継承しているお祭り衣装です。首が締まって苦しいのにも関わらず、涼しい顔をして腹掛を着ているのが江戸っ子にとっての粋な文化でした。銭湯の熱湯風呂に涼しい顔をして入っているのが江戸っ子だぜぃ!!とちょうど同じ感覚です。ですので、腹掛を本来の粋なサイズ感で着たい場合は、首が締まるくらいのサイズを選んでください。ただし、本当に苦しいのであしからず・・・。
腹掛の正しいサイズ感については別の記事で詳しく解説しています。ちょうどいいサイズ感だけでなく、小さすぎるサイズや大きすぎるサイズについても解説しています。ちょうどいいサイズ感について知りたい人は、関連記事をご覧ください。
胸囲と腹掛のサイズの対応表
胸囲と腹掛のサイズの対応表です。腹掛のサイズ選びの参考にしてください。たとえば、胸囲(乳首あたりの円周)を測ってみたら80cmだった場合は、1尺7寸を選んでください。
水泳など肩回りを鍛えるスポーツをやっている人は肩が普通の人よりがっちりしています。そのような方は胸囲に基づいたサイズよりもちょっと大き目のサイズを選ぶ必要があります。
下のサイズ表は東京江戸一の腹掛のものです。祭りブランドによっては、製造されていないサイズもありますので注意が必要です。
胸囲 | 腹掛のサイズ表記 | 肩紐の長さ |
72cm~75cm | 1尺6寸 | 48cm |
75cm~78cm | 1尺6寸5分 | 49.5cm |
78cm~81cm | 1尺7寸 | 51cm |
81cm~84cm | 1尺7寸5分 | 52.5cm |
84cm~87cm | 1尺8寸 | 54cm |
87cm~90cm | 1尺8寸5分 | 55.5cm |
90cm~93cm | 1尺9寸 | 57cm |
93cm~96cm | 1尺9寸5分 | 58.5cm |
96cm~99cm | 2尺 | 60cm |
99cm~105cm | 2尺1寸 | 63cm |
105cm~111cm | 2尺2寸 | 66cm |
111cm~117cm | 2尺3寸 | 69cm |
117cm~123cm | 2尺4寸 | 72cm |
123cm~135cm | 2尺6寸 | 78cm |
135cm~147cm | 2尺8寸 | 84cm |
東京江戸一はお祭り衣装のトップブランドです。腹掛のサイズは東京江戸一の腹掛が基準になっています。東京江戸一がどのようなブランドなのかについては別の記事で詳しく解説しています。東京江戸一の魅力を知りたい人はぜひ関連記事をご覧ください。
腹掛を購入する方法
店舗で購入
お祭りで使用する腹掛は祭り用品専門店の祭すみたやで購入することができます。静岡県浜松市にあるお店には全サイズの腹掛のサイズ見本がありますので、体にぴったりフィットする腹掛を選ぶことができます。サイズや種類も豊富に取り揃えています。ぜひご来店ください。
祭すみたや 助信駅前店
〒430-0911 静岡県浜松市中央区新津町14-1
電話:053-489-3398
メール:info@sumitaya.co.jp
※ 遠州鉄道 助信駅から徒歩1分
※ 大駐車場完備
ネット通販で購入
腹掛は祭すみたやのネットショップでも購入することができます。お店に行くことができない人でも自宅やスマホから簡単に腹掛を注文することができます。日本全国に腹掛を配送可能ですのでぜひご利用ください。サイズが合わない場合はサイズ交換も可能ですのでご安心ください。