寒い時期のお祭りや神輿会の役員さんの新年の挨拶周りに欠かせないのが被布コートです。被布コートの読み方は「ひふこーと」です。地方によっては道行コートとも呼ばれます。
被布コートとは、法被や半纏の上に着る防寒用のコートのことです。冬のお祭りに参加する時や、神輿会などの団体の役員さんが新年の挨拶まわりでよく着ている防寒着です。
被布コートは法被よりも大きいので、どうやって畳んだらいいのか分からなくて困っている人も多いと思います。そこで、この記事では被布コートの正しいたたみ方について解説しています。
被布コートのたたみ方を動画で解説
被布コートの正しいたたみ方について動画で分かりやすく解説しています。ぜひ動画をご覧ください。
被布コートの正しいたたみ方
【1】平らなところに被布コートを置きます。衿(えり)が上になるように置いてください。
ボタンはとめないようにしてください。和装品は洋服と違って、前の合わせ部分が合わないようになっています。無理やりボタンの位置を合わせようとするとシワが寄ってしまいますのでご注意ください。
【2】被布コートの身巾がちょうど3等分になる位置を決め、上の方に折りたたみます。折りたたむ幅は、被布コートをしまうクローゼットやタンスの引き出しの大きさに合わせて調整していただいたも大丈夫です。
【3】被布コートの袖(そで)を折り返します。
【4】反対側も同様に身巾の三等分になる位置で折ります。
【5】反対側の袖(そで)も同様に折り返します。
【6】被布コートの裾(すそ)を折ります。折る長さはクローゼットやタンスの引き出しのサイズに合わせて調整してください。
【7】被布コートが半分になるようにさらに折りたたみます。
折りたたむときに、被布コートの襟(えり)が上から出てしまわないように気をつけてください。
下の写真のように襟(えり)が上からはみ出てしまうと、引き出しに仕舞った時に襟がクシャクシャになってしまい変なシワが付いてしまいます。絶対に、襟が上からはみ出てしまわないように注意してたたんでください。
(8)これで完成です。お疲れ様でした。
被布コートの保管方法
被布コートをしまう時は、必ず暗い場所に保管してください。
被布コートは日本の伝統的な染色技法である本染めで作られているものが多いです。染め物は太陽や蛍光灯などの光(紫外線)にとっても弱いです。日光の当たるところに置いておくと、あっという間に変色したり脱色したりしてしまいます。必ずタンスの引き出しやクローゼットの中など、光の当たらない場所に保管してください。
翌年のお祭りで被布コートを使おうと思って取り出したら色が変わっていた!なんてことを防ぐためにも、正しい場所で保管するようにしてくださいね。
被布コートの購入方法について
祭り用品専門店の祭すみたやで法被専用の被布コートを購入することができます。ネット通販もありますので日本全国に配送可能です。お祭りで使う被布コートは売っているお店がなかなか見つからないと思います。ぜひ祭すみたやのネットショップをご利用ください。