お祭り衣装の定番の履き物と言えば、地下足袋と雪駄です。地下足袋の読み方は「じかたび」です。雪駄の読み方は「せった」です。
初めてお祭りに参加する人ですと、地下足袋と雪駄のどちらを選んだらいいのか悩んでしまうかと思います。
そこでこの記事では、どういった人が地下足袋を選んで、どういった人が雪駄を選べばいいのかについて解説しています。地下足袋にも雪駄にも、それぞれメリットとデメリットがあります。地下足袋と雪駄の特徴を理解した上で、正しく選べるようになってください。
目次
地下足袋と雪駄どっちを履けばいいのか動画で解説
動画で地下足袋と雪駄のメリットとデメリットを解説した上で、どのような人が地下足袋が向いていて、どのような人が雪駄が向いているのかを説明しています。まずは動画をご覧ください。
お祭りで決められている場合
参加するお祭りによっては、地下足袋を履くのか、雪駄を履くのか、参加要項で明確に決められている場合があります。
その場合は、必ず参加要項で決められた履き物を履いて、お祭りに参加するようにしてください。
地下足袋を必ず履かないといけないお祭りに雪駄を履いて行ってしまうと、最悪の場合、お祭りの参加を拒否される場合もありますので注意が必要です。
地下足袋と雪駄のどちらを履いてお祭り参加するのか分からない時は、まずお祭りの主催者や役員さんに確認するようにしてください。
地下足袋をおすすめするお祭り
参加するお祭りの主催者や役員さんに確認したところ、地下足袋でも雪駄でもどちらでもいいよ~!と言われた場合の選び方について解説します。
まず、地下足袋を履いて行くことをおすすめするお祭りについて解説しますね。
お神輿・屋台・山車のお祭りに参加
お神輿を担いだり、屋台や山車を引いたりするお祭りに参加する時は、地下足袋をおすすめします。
地下足袋は足首部分をこはぜと呼ばれる金具で固定するので、脱げにくい履き物です。
お神輿を担いだり、屋台や山車を引いたりしている時に履き物が脱げてしまうと、転んで怪我をしたり、周りの人も巻き込んで事故につながったりと、大変危険です。最悪の場合、お神輿や屋台・山車の下敷きになって、命を落としてしまう危険性もあります。
雪駄は足に引っかけているだけなので、つまずいたり、周りの人に雪駄を踏まれただけで、簡単に脱げてしまいます。お神輿や屋台・山車の運行中は人が密集しているところを動き回ります。すぐに脱げてしまう雪駄を履いていると、本当に危険です。特にお祭り初心者さんは絶対に雪駄を履かないようにしてください。
お神輿を担ぐ時は、地下足袋の他に草鞋もおすすめします。草鞋の読み方は「わらじ」です。草鞋はワラの紐で足に固定するので地下足袋と同じように脱げにくい履き物です。見た目も粋なので、お神輿を担ぐお祭りにぴったりです。
地下足袋や草鞋の正しい履き方については別の記事で詳しく解説しています。履き方を知りたい人は関連記事をご覧ください。
長時間歩いたり走ったりする
長時間歩いたり走ったりするお祭りに参加する時も地下足袋をおすすめします。
お祭り専用の地下足袋は足袋底にクッションが入っているものが多いです。最近ではエアークッションが入っているものもあります。
クッション入りの地下足袋は履き心地がスニーカーに近いので、お祭り衣装を着慣れていないお祭り初心者に特におすすめします。お祭りの最中で足が痛くなると、それだけでテンションが下がってしまいます。お祭りを快適に過ごすためにも、ぜひクッション入りの地下足袋を履いてください。
雪駄はクッション性がないので、長い距離を移動していると、足が痛くなってしまいます。特にお祭り初心者さんは雪駄を履き慣れていない人が多いので、ちょっと歩いただけでも、足が痛くなります。
お祭り会場の足場が悪い
砂浜で開催されるお祭りや山林の中で開催されるお祭りなど、足場が悪いお祭りに参加する時も地下足袋をおすすめします。
地下足袋はふくらはぎ部分まで生地があるので、砂や小石が入ってきにくい履き物です。特に、こはぜが12枚以上あるような丈の長いタイプの地下足袋なら、砂や小石が入ってこないだけでなく、雑木林の中などで草や枝に引っかかってすねを怪我してしまう心配もありません。
地下足袋なら、足場が悪い場所で開催されるお祭りでも快適に動き回ることができます。また、足場が悪いと足が滑って転んでしまったりすることがありますが、地下足袋ならそのリスクも軽減することができます。
雪駄をおすすめするお祭り
続いて、雪駄を履いて行くことをおすすめするお祭りについて解説します。
履き物を頻繁に脱ぎ履きする
雪駄の最大のメリットが脱ぎ履きが楽ということです。雪駄の鼻緒を足の指に引っかけるだけなので、誰でも簡単に履いたり脱いだりすることができます。
お祭りで任せられた役割によっては、会所や公民館などの室内と屋外を行ったり来たりする人もいます。雪駄は簡単に脱ぐことができるので、すぐに会所などの室内に入ることができます。
地下足袋ですと、脱ぎ履きする時に、いちいちこはぜを付けたり外したりしないといけないので、とっても面倒くさいです。お祭り当日はとにかく時間が無くて忙しいので、スムーズに室内と外を行ったり来たりできる雪駄がおすすめです。
また屋台や山車の中でお囃子を演奏する人にも雪駄をおすすめします。屋台や山車の中は土足禁止のところが多いです。地下足袋を履いていると、屋台や山車に乗り降りする度に時間がかかってしまい大変です。簡単に脱ぎ履きできる雪駄の方がスムーズに屋台や山車に乗り込むことができます。
お祭りの雰囲気を楽しみたい
お神輿を担いだりしないし、屋台や山車を引いたりもしない。がっつりとお祭りには参加しないけど、お祭りの雰囲気は楽しみたい。そんな人にも雪駄はおすすめです。
お祭りでお神輿や屋台・山車の後ろに付いて行きながら、雪駄をシャリシャリ鳴らして歩いていると、とっても気分がいいです。
雪駄チャラチャラなんていう言葉があるように、雪駄を音を出しながら歩いていると、とっても粋です。日本の伝統文化であるお祭りの歴史を間近で感じたい人には雪駄がおすすめです。
雪駄の正しい歩き方については別の記事で詳しく解説しています。雪駄の音の正しい出し方については関連記事をご覧ください。
お祭りの行き帰りに履く
お祭りで地下足袋を履いていると、足が蒸れ蒸れになってしまいます。お神輿を担ぐからお祭りに参加している時は地下足袋を履かないといけない人でも、お祭りの行き帰りは雪駄を履いている人も多いです。
裸足で雪駄を履けば、蒸れた足を乾かすことができますし、風が当たると気持ちいいです。
また、お祭り終了後は直会といって、会所や公民館などで参加者全員で飲食をすることが多いです。お祭り終了後は屋内と外を行ったり来たりすることが増えるので、雪駄を持って行っておくと役に立ちますよ。
まとめ
地下足袋と雪駄どちらを選べばいいのか分かりましたでしょうか?
大原則は、お祭りでどちらを履くか決まっている場合は、決まりに従うということです。
決まっていない場合は、地下足袋と雪駄のメリットとデメリットを理解した上で、どちらを履くか決めてください。
メリット | デメリット | |
地下足袋 | 脱げにくい | 脱ぎ履きが面倒ください |
雪駄 | 脱ぎ履きが簡単 | 不意に脱げてしまう |
地下足袋のメリットは、脱げにくいということです。お祭りの最中に不意に履き物が脱げてしまい、怪我や事故が起こってしまうのを防ぐことができます。
地下足袋のデメリットは、脱ぎ履きが面倒くさいということです。脱ぎ履きに時間がかかってしまうので、履き物を頻繁に脱いだり履いたりする役割の人には向いていません。
雪駄のメリットは、脱ぎ履きが楽ということです。簡単に履いたり脱いだりできるので、会所や公民館などの室内と外を行ったり来たりする人には雪駄がおすすめです。
雪駄のデメリットは、すぐに脱げてしまうということです。お祭り会場は人で混みあっていることが多いです。お神輿を担いだり、屋台や山車を引いているときに雪駄が脱げてしまうと危険ですので、雪駄は履かないようにしましょう。
地下足袋・雪駄を売ってる店
店舗で購入する
お祭りで使用する地下足袋や雪駄はお祭り用品専門店の祭すみたやで購入することができます。試着することもできますので、ぴったりのサイズの地下足袋や雪駄を選ぶことができます。サイズ選びに迷ったら、祭すみたやのスタッフがアドバイスさせていただきますので、ぜひ祭すみたやのお店にご来店くださいね。
祭すみたや 助信駅前店
〒430-0911 静岡県浜松市中央区新津町14-1
電話 053-489-3398
メール info@sumitaya.co.jp
ネット通販で購入する
地下足袋や雪駄は祭すみたやのネットショップでも購入することができます。遠方の人や忙しい人で、お店に行くことができない場合でも、ネットショップなら自宅のパソコンやスマホから簡単に地下足袋や雪駄を購入することができます。日本国内はもちろん、世界中に配送可能ですので、ぜひご利用ください。