お祭り衣装を着た時に履くものといえば地下足袋を思い浮かべる人も多いと思います。地下足袋は「じかたび」と読みます。
地下足袋はいつも履いている靴と形がだいぶ違うので洗い方に困っている人も多いと思います。
この記事ではお祭りが終わった後に正しく地下足袋を洗う方法について分かりやすく解説しています。手洗いの方法だけでなく洗濯機で洗う方法についても解説しています。
目次
地下足袋の洗い方を動画解説
地下足袋の洗い方を動画で分かりやすく解説しています。手洗いで洗う方法と洗濯機で洗う方法の2通りのやり方を解説しています。ぜひご覧ください。
地下足袋を手洗いする方法
まず手洗いで地下足袋を洗う方法について解説します。地下足袋を洗う時は手洗いの方が生地や部品が傷まないのでおすすめです。
【1】地下足袋についている砂利や砂を水で洗い流してください。
地下足袋の足袋底は小石や砂利がはさまっていることもあるので、入念に水で洗い流します。
【2】地下足袋は靴を洗う時に使用するブラシで洗えば大丈夫です。ブラシに洗濯用の洗剤を付けてください。
【3】汚れているところをブラシでゴシゴシこすってください。
地下足袋の側面のゴム部分もけっこう汚れているのでゴシゴシ洗います。
足袋底は特に汚れているので、さらにゴシゴシ洗います。
【4】汚れが落ちたら、洗剤をよく水で洗い流してください。
【5】地下足袋の生地の部分を絞って、水を抜いてください。
【6】風通しが良くて直射日光の当たらないところに地下足袋を置いて陰干ししてください。
あとはよく乾かして終了です。水分が残った状態で片付けてしまうと、翌年使おうと思って地下足袋を取り出したらカビが生えていた!なんてことも起こりますので、しっかり乾かしておくことをおすすめします。
地下足袋を洗濯機で洗う方法
地下足袋を手洗いをするのは面倒くさい!という人は洗濯機で洗ってしまっても大丈夫です。
ただし、洗濯機で洗う場合、地下足袋の「こはぜ」と呼ばれる金属部分が壊れてしまったり、洗濯槽を傷つける恐れがあります。また、足袋底のゴム部分が地下足袋からはがれてしまう恐れもあります。
洗濯機で地下足袋を洗う場合は、自己責任でお願いします。洗濯機で地下足袋を洗って、地下足袋や洗濯機が壊れてしまっても、一切責任は負えませんのでご了承ください。
【1】地下足袋についている砂ぼこりや砂利を水で洗い流してください。地下足袋の足袋底には砂利や小石がはさまっていることがよくありますので、洗濯機に入れる前にちゃんと取っておいてください。
【2】地下足袋を洗濯機に入れてください。洗濯機で洗うと、地下足袋や洗濯機が壊れてしまう恐れがあります。ここからは自己責任でお願いします!!
【3】洗濯機に洗剤を入れてください。
【4】洗い → すすぎ → 脱水を選択してスタートボタンを押してください。
地下足袋を洗濯機で洗う場合は、絶対に乾燥機能は使わないでください。地下足袋の生地の部分が急速に縮んでしまい、足袋底のゴム部分が取れてしまいます。また接着材が溶けだして、地下足袋と洗濯機が壊れてしまう恐れもあります。乾燥機は絶対に使わないように注意してください。
【5】脱水まで終わったら、洗濯機から地下足袋を取り出し、風通しがよくて直射日光の当たらないところで陰干しをしてください。
あとはよく乾かして終了です。
地下足袋の保管方法
地下足袋が乾いたら、来年のお祭りまで正しく保管するようにしてください。
扉のついた靴箱やクローゼットの中など、日の当たらないところで保管してください。地下足袋が入っていた箱には入れずに、そのまま保管するようにしてください。箱に入れて保管すると、地下足袋が乾ききっていない場合、翌年のお祭りで使おうと思って取り出してみたらカビだらけになっていた!なんてことになってしまうので注意が必要です。
保管場所のスペースがあまりない場合は、地下足袋を重ねて保管しても大丈夫です。地下足袋を重ねる時は、足袋底が外側になるようにしてください。地下足袋の生地の部分が内側になるように重ねます。左足の地下足袋のつま先部分と右足の地下足袋のかかと部分を合わせるようにすると、きれいに重ねることができます。
地下足袋ですが、何年も使用せずに保管していると、接着剤部分が加水分解してしまい、足袋底がはがれてしまうことがあります。翌年のお祭りで地下足袋を使わなかったときは、そのまま放置せずに、ちょっとだけ履いてあげるのが長持ちさせる秘訣です。
地下足袋の正しい保管方法については、別の記事で詳しく解説しています。長期間保管しても地下足袋が劣化しないしまい方を知りたい人は、ぜひ関連記事をご覧ください。
地下足袋を洗う時の注意事項
これまで説明してきた方法は藍染以外の地下足袋の洗い方です。黒色や白色などの地下足袋の洗い方になります。
藍染の地下足袋を洗う時は注意事項が2つあります!
藍染は絶対に洗剤を使わない
藍染の地下足袋を洗う時は洗剤は絶対に使用しないでください。藍染の染料と洗剤が化学反応を起こして、紫色に変色してしまったり、生地がボロボロになってしまう恐れがあります。藍染の地下足袋を洗う時は水洗いでお願いします。洗濯機を使う場合も、洗濯機に洗剤を絶対に入れないようにしてください。
藍染は他の衣類と一緒に洗わない
藍染の地下足袋を水にぬらすと、藍染の染料がかなり色落ちします。水が真っ青になってしまうほどです。絶対に他の衣類と一緒に洗わないようにしてください。特に、白色の衣類と一緒に藍染の地下足袋を洗うと、水色に染まってしまうので注意しましょう。
地下足袋の購入方法
店舗で購入
お祭りで使用する地下足袋は祭り用品専門店の祭すみたやで購入することができます。子供用サイズから大人用サイズまで豊富にサイズを取り揃えています。生地の種類も豊富に取り揃えています。祭すみたや限定オリジナルの地下足袋も多数あります。すべて試着もできますので、自分にぴったり合ったサイズを選ぶことができます。ぜひご来店ください。
祭すみたや 助信駅前店
〒430-0911 静岡県浜松市中央区新津町14-1
電話 053-489-3398
メール info@sumitaya.co.jp
ネット通販で購入
地下足袋は祭すみたやのネットショップでも購入することができます。お店に行くことができない人でも、自宅やスマホから簡単に注文することができます。日本全国に配送可能ですので、ぜひお気軽にご利用ください。サイズが合わない場合は、サイズ交換をすることができます。
ちなみに、この記事の中で使用していた地下足袋は丸五という地下足袋メーカーの「エアージョグV」という商品になります。下に商品ページのリンクをご紹介しておきますね。
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