お祭り衣装のトップブランド東京江戸一から発売されているシャツにくり衿シャツというものがあります。くり衿シャツの読み方は「くりえりしゃつ」です。
見た目がほとんど鯉口シャツと同じなので、「何が違うの?」と疑問に思っている人も多いのではないでしょうか。
この記事では初めてくり衿シャツを購入してみようかなと検討中の人のために、こんなことを解説しています。
- くり衿シャツと鯉口シャツの違い
- くり衿シャツはどういう時に着るシャツなのか
- くり衿シャツのサイズの選び方
- くり衿シャツの着方
この記事を最後まで読んでいただければ、くり衿シャツを正しく着こなすことができるようになります。
目次
くり衿シャツについて動画で解説
くり衿シャツはどのようなシャツなのかについて動画で分かりやすく解説しています。サイズの選び方や着方についても説明しています。くり衿シャツの購入を検討している方はぜひ動画をご覧ください。
くり衿シャツと鯉口シャツの違い
形がよく似ているくり衿シャツと鯉口シャツですが、実は全く異なるシャツになります。どこが違うのか、くり衿シャツと鯉口シャツの違いについて解説します。
くり衿シャツと鯉口シャツを着比べてみた
まずは、くり衿シャツと鯉口シャツを実際に着ているところの写真を見比べてください。ちなみに、写真のモデルの身長は173cm、胸囲が90cm、ウエストが95cmの成人男性です。大サイズのくり衿シャツと鯉口シャツを着ている写真です。
最初にくり衿シャツを着ているところをご覧ください。
続いて、鯉口シャツを着ているところをご覧ください。
いかがでしょう?
ほとんど見た目は同じですよね。ただし、パっと見たところ、くり衿シャツの袖は鯉口シャツの袖よりも短い感じがしますよね。
ですので、くり衿シャツは鯉口シャツの半袖版って思っている人も多いのではないでしょうか?
でも、この考え方は半分正解で半分間違えています。実はくり衿シャツと鯉口シャツは袖の長さだけでなく、他にもいろいろ違うところがあります。次の項目でどこが違うのか説明していきます。
鯉口シャツの歴史
くり衿シャツと鯉口シャツの違いについては、その誕生の歴史を紐解いていくと分かってきます。
鯉口シャツはその名の通り、袖口が鯉の口のようにすぼまっていることからその名が付けられました。
鯉口シャツの歴史は意外と新しく、最近になって登場したシャツです。昔は鯉口シャツというものはなく、昭和の中頃までは刺青をした素肌の上から直接腹掛を着てお祭りに参加していました。
しかし、現代になって刺青を見せることが禁止されるお祭りが増えてきたことで、刺青のような和柄が入ったシャツを代わりに着る人が増えてきました。これが鯉口シャツの発祥です。ですので、鯉口シャツはお祭り専用に誕生したシャツになります。
鯉口シャツの歴史や由来などの詳細については別の記事で詳しく解説しています。鯉口シャツについてもっと知りたい場合は、関連記事をぜひご覧ください。
くり衿シャツの歴史
これに対してくり衿シャツは、鯉口シャツよりも歴史が長く、その昔は鉄火シャツと呼ばれていました。鉄火シャツの読み方は「てっかしゃつ」です。
鉄火シャツは河岸で働く人のための作業着として誕生しました。川岸で魚をさばく職人さんたちが、快適に仕事ができるような形になっているのが特徴です。
鯉口シャツとくり衿シャツを重ねてみると、袖が短いだけでなく、脇部分や袖が全体的に細くなっていることが分かると思います。さらに、身巾もくり衿シャツの方が細くなっています。
なぜくり衿シャツの方が鯉口シャツよりも細くなっているのかと言いますと、河岸で働く職人さんは包丁を取り扱うので、腕まわりの生地がダボついていると包丁が取り扱いづらいからです。ですので、包丁を取り扱う時の腕まわりのうっとうしさを軽減するために、脇から袖にかけて細く短い形になっています。
さらに、蒸し暑い河岸で働く職人さんのために、生地も鯉口シャツよりも薄手のものが使われています。
あと、首元も鯉口シャツよりも小さくなっています。
くり衿シャツはどういった時に着るの?
続きまして、くり衿シャツはどういった時に着るのかについて解説します。
もともとは河岸で働く職人さんのために誕生したシャツなので、魚屋さんや飲食店の料理人さんが作業着として着るのが本来の正しいくり衿シャツの使い方です。
しかし、最近では夏の暑い時期に開催されるお祭りで鯉口シャツのかわりに半袖のシャツとしてくり衿シャツを着る人も増えてきています。
ただし、くり衿シャツは脇から袖にかけて細く作られているので、お祭りに参加する時はちょっと窮屈に感じる人も多いと思います。そんな人のために、最近では、袖が3cm~5cmくらい太くなった袖フトというサイズが登場しています。袖フトの読み方は「そでふと」です。
くり衿シャツのサイズの選び方
くり衿シャツのサイズの正しい選び方について解説します。
初めてお祭り衣装を着る人のためのサイズの選び方
まずは、鯉口シャツもくり衿シャツも今まで買ったことが無くて、鯉口シャツのサイズも分からない人のためのサイズの選び方について解説します。
くり衿シャツのサイズを選ぶ時は、サイズ表に記載のある身長、胸囲、ウエストの寸法に合わせて、サイズを選んでください。
ただし、くり衿シャツはピチピチに着る方が格好いいので、対象となるサイズよりもワンサイズ小さ目のサイズを選ぶことをおすすめします。
サイズ表に記載のある巾広サイズと超巾広サイズを選ぶ時は注意が必要です。
サイズ表にある巾広サイズと超巾広サイズは、その昔は肥満サイズと超肥満サイズと表記されていました。その名の通り、肥満体の太っている人向けのサイズになります。ですので、痩せている人や中肉中背くらいの体型の人は巾広サイズや超巾広サイズは選ばないように注意してください。
そして、お祭りでくり衿シャツを着る時は、袖が太い袖フトのサイズを選ぶことをおすすめします。
鯉口シャツのサイズは分かっている人のサイズの選び方
続いて、すでに鯉口シャツは持っていて、自分の鯉口シャツのサイズが分かっている人のためのサイズの選び方について解説します。
基本的にくり衿シャツは鯉口シャツと同じサイズを選んでもらえば大丈夫です。
ただし、くり衿シャツは鯉口シャツよりも脇から袖にかけて細く作られているので、肩まわりや腕ががっしりしている人が鯉口シャツと同じサイズを選んでしまうと、袖が通らないことがあります。ですので、スポーツをやっている人や体格ががっしりしている人は、いつも着ている鯉口シャツよりもワンサイズ大き目を選ぶことをおすすめします。
しかし、ワンサイズ大きいサイズのくり衿シャツを着ると、お腹まわりも含めて全体的に大きくなってしまいます。ブカブカになってしまうのが嫌で、鯉口シャツ同じサイズ感で着たいという場合は、鯉口シャツと同じサイズの袖フトを選ぶようにしてください。
鯉口シャツのサイズの選び方については別の記事で詳しく解説しています。くり衿シャツだけでなく、鯉口シャツの正しいサイズの選び方についても知りたい場合は、ぜひ関連記事をご覧ください。
くり衿シャツの女性用サイズ
東京江戸一のくり衿シャツには女性専用サイズもあります。
女性用サイズは普通の大人用サイズと違って、ウエストのくびれ部分が細くなっていて、女性の体型にぴったりフィットするように作られています。一般的な体型の女性でしたら、女性用サイズを選ぶことをおすすめします。
ただし、ぽっちゃり体型の女性の場合は、ウエストが入らないので、普通の大人用サイズを選ぶようにしてください。
くり衿シャツの着方
くり衿シャツの正しい着方について解説します。
【1】くり衿シャツを素肌の上から羽織ってください。
くり衿シャツを着る時は素肌の上から直接着てください。くり衿シャツの下にTシャツなどの下着を着る必要はありません。
女性の場合は、透けて見えにくいベージュのブラジャーやスポーツブラを付けてからくり衿シャツを着てもらえば大丈夫です。
【2】くり衿シャツのボタンを上から順番にとめていきます。
【3】お祭りでくり衿シャツを着る時は、シャツのすそを股引の中に入れて下さい。
【4】腹掛を着る時は、くり衿シャツの上から腹掛を着てください。
【5】完成です。
鯉口シャツの着方については別の記事で詳しく解説しています。鯉口シャツの着方についても知りたい人は、ぜひ関連記事をご覧ください。
くり衿シャツを売っているお店
店舗で購入
お祭りで使用する東京江戸一のくり衿シャツは祭り用品専門店の祭すみたやで販売しています。お店でしたら試着ができるので、あなたにぴったりのサイズを選ぶことができます。サイズ選びに困ったら、祭すみたやのスタッフがアドバイスさせていただきます。ぜひ祭すみたやの店舗にご来店ください。
祭すみたや 助信駅前店
〒430-0911 静岡県浜松市中央区新津町14-1
電話:053-489-3398
メール : info@sumitaya.co.jp
ネット通販で購入
くり衿シャツは祭すみたやのネットショップでも購入することができます。お店に行くことができない人でも、パソコンやスマホから簡単にくり衿シャツを注文することができます。ぜひ祭すみたやのネットショップをご利用ください。