7月~9月にかけての夏の季節の定番お祭りスタイルといえば半股引スタイルです。半股引の読み方は「はんだこ」です。
半股引は半分の「半」に「股引」と漢字で書くように、半ズボンのような形をした股引(ももひき)になります。
半股引の丈はひざ上までしかないため、素足が出ます。そのため、暑い日のお祭りでも快適に過ごすことができるお祭り衣装です。逆に、春や晩秋、冬といった寒い日のお祭りでは半股引はあまり使用しませんのでご注意ください。
この半股引ですが、特殊な形をしているため、どうやって履いたらいいのか見当もつかず困っている人も多いお祭り衣装だと思います。そこで、この記事では半股引スタイルの必需品である半股引の正しい履き方について解説していきます。お祭りで恥をかかないためにも、この記事をじっくり読んでくださいね。
この記事を読んでいただければ、こんなことが分かります。
- 半股引が正しく履けるようになる
- 正しいサイズの半股引が分かる
長ズボンくらいの丈である普通の股引の履き方について知りたい人は別の記事で詳しく解説していますので、そちらの記事をご覧ください。
目次
半股引の履き方を動画で解説
半股引の履き方を動画で分かりやすく解説しています。粋に履きこなすコツについても詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
半股引の正しい見た目
半股引を履く前に、まずは半股引を正しく履いた状態を確認してください。間違った履き方をしてしまうと、見た目が格好悪くなってしまいます。どういう状態が正しくて、どういう状態が間違った履き方なのか解説します。
間違って履いた半股引の状態
まずは間違ったサイズ感の半股引を履くとどのような感じになるのかご覧ください。下の写真が間違ったサイズの半股引を履いた状態です。
お祭り初心者さんに多く見られる履き方なのですが、半股引のスソがダルダルになっていたり、股の部分やお尻の部分の生地が余ってしまったりしています。このような履き方をしていると、見た目がとっても野暮ですので十分注意しましょう。
正しく履いた半股引の状態
続いて、正しく半股引を履いた状態をご覧ください。下の写真がきれいに履きこなした半股引の姿です。
正しく半股引を履くと、半股引のスソはピタッと太ももにくっついています。そして、股の部分の生地もダボつきがありません。お尻もきれいに生地で包み込まれています。このような感じで半股引を履くと、見た目がとってもきれいで粋に半股引を着こなしている状態になります。
半股引のサイズ選び
粋に半股引を履きこなすには、半股引のサイズを正しく選ぶことが大切です。間違ったサイズを選んでしまうと、せっかく正しく半股引を履いても、間違った状態のような半股引の見た目になってしまいます。
半股引のサイズを選ぶときは身長や体重、ウエストは一切関係がありません。では、どこでサイズを選ぶのかと言いますと、太ももの円周の長さでサイズを決めます。
まず、股の付け根から15cmくらい下の部分の太ももの円周をメジャーで測ってください。そして、半股引のカタログやネット通販の商品説明欄を見てみてください。半股引の「裾口廻りの太さ」がサイズ表記されていると思います。「裾口廻りの太さ」とは半股引のスソ部分の円周の長さです。
太ももの円周の長さを測ったら、例えば48cmだった場合は、48サイズを選べば大丈夫ということになります。
サイズを選ぶときに、お腹まわりを気にする人がいますが、ウエスト部分は腰ひもで調整できるのであまり関係がないです。太ももの周囲の長さでサイズを選ぶようにしてください。
半股引のサイズの正しい選び方については別の記事で詳しく解説しています。サイズ選びについてもっと細かく知りたい人はぜひご覧ください。
半股引の正しい履き方
それでは半股引の正しい履き方について順を追って解説していきます。
半股引を履く時は下着も履くの?
半股引を履く時は下着を履くのかどうか迷っている人も多いと思います。
正解は、どちらでも大丈夫です。下着を履いてもいいですし、履かなくてもいいです。
半股引自体が江戸時代の下着のようなものなので、半股引の下にパンツを履かない人も多いです。特にお祭り上級者さんは下着を履かない人が多いようです。
パンツを履かないのはちょっと恥ずかしいし、不安だなって思われる方は、もちろん下着を履いていただいても大丈夫です。下着を履く時の注意点ですが、柄物の下着を履いた状態で白色の半股引を履くと柄が透けて見えてしまいます。白色の半股引から柄が透けて見えていると見た目が野暮になってしまうので注意してくださいね。おすすめはベージュ色の下着です。
半股引を履く時の下着の選び方については別の記事で詳しく解説しています。パンツを履かずにノーパンで半股引を履く時の注意点についても詳細に解説しています。ぜひ、そちらの記事も合わせてご覧ください。
半股引の前後とは?
半股引には前後の区別があります。間違った向きで半股引を履かないように気を付けてくださいね。
生地がつながっている方が前側(股間側)になります。
そして、生地が分かれている方が後ろ側(お尻側)です。
半股引の履き方
(1)半股引の股部分がつながっている方を前にして持ちます。
(2)半股引に両足を通します。
(3)鯉口シャツのスソを半股引の中に入れます。鯉口シャツのスソが出ていると格好がダサくなってしまいますので注意してください。
(4)半股引を上にきつく引っぱりあげてください。半股引の股の部分の生地が股間に食い込むくらい強く上に引っぱるのが半股引をキレイに履きこなすためのコツです。
(5)自分の右手側にある生地でお尻を隠すようにしながら、右手側の腰ひもを体の反対側に持っていきます。
(6)股間の部分に生地の割れ目があるので、この割れ目に右手を突っ込みます。
(7)先ほど自分の右手側から持ってきた腰ひもを股間の割れ目に突っ込んだ右手でつかみます。
(8)右手で腰ひもをつかんだまま、右手を生地の割れ目から抜き出します。
(9)自分の左手側にある生地でお尻を包み込むようにしながら、体の反対側に腰ひもを持っていきます。
(10)半股引の股部分の生地がダボつかないように、股間の生地を引っぱりながら、股の間を抜けて生地をお尻の上の方向に引っぱります。この作業を2~3回ほど繰り返してあげることで、股部分の生地のたるみがだんだん無くなっていきます。
(11)左右の腰ひもを右の脇腹の前で蝶々結びします。お腹が大きくて、左右の腰ひもの長さが短くなってしまう場合は、蝶々結びではなくコマ結びしても大丈夫です。
(12)最後に形を整えて完成です。
いかがでしたでしょうか。この記事を参考にして、お祭り本番までにいっぱい練習してくださいね。そして、粋に格好よく半股引を履きこなしてください。とはいえ、半股引ってお祭り初心者さんには、やっぱり履くのが難しいです。特にお子さんですと、なおさら履くのが大変です。半股引を履くのは面倒くさいなぁと思っている人のために、ゴムズボンタイプの半股引もあります。ゴムズボンタイプの半股引の詳細については別の記事で詳しく解説しています。もっと楽に半股引を履きたい!という方は、ぜひそちらの記事をご覧ください。
半股引の購入方法
店舗で購入
お祭りで使用する半股引は祭り用品専門店の祭すみたやで販売しています。子供用から大人用まで幅広いサイズ展開をご用意しています。また色は白色だけでなく、黒色や紺色、藍染などもご用意しています。履き方が分からない人には祭すみたやのスタッフが履き方を説明させていただきますので、ご安心ください。
祭すみたや 助信駅前店
〒430-0911 静岡県浜松市中央区新津町14-1
電話:053-489-3398
メール:info@sumitaya.co.jp
※ 遠州鉄道 助信駅から徒歩1分
※ 大駐車場完備
ネット通販で購入
半股引は祭すみたやのネットショップでも購入することができます。祭すみたやのお店に行くことができない人でも、自宅やスマホから簡単に半股引を購入することができます。日本全国だけでなく、世界各国に配送が可能ですのでぜひご利用くださいね。