祭り衣装の定番の定番アイテム地下足袋の正しい履き方について解説します。初めて地下足袋を履く人にとって、一番戸惑うのがコハゼと呼ばれる金具です。コハゼは漢字では甲馳、小鉤、小馳などと書きます。
このコハゼをどうやって付けたらいいのか分からない人も多いのではないでしょうか。
また、足首やふくらはぎが太い人や、脚が細い人は、なかなか地下足袋をきちんとフィットするように履けなくて困っている人も多いと思います。
そんな人達のために、この記事では地下足袋のコハゼを正しく留める方法について解説しています。
地下足袋の選び方については別の記事で詳しく解説しています。どの地下足袋を買ったらいいのか分からない人や地下足袋のサイズ選びに困っている人は下の関連記事リンクからご覧ください。
お祭り用の地下足袋の特徴
地下足袋は工事現場や林業などで使う人向けのワーク用と、お神輿を担いだり、山車を引っぱったり、踊りを踊ったりする時に履くお祭り用の2タイプがあります。
どちらも履き方は同じなのですが、機能が若干異なります。
ワーク用の地下足袋は工事現場の足場や山林の斜面にきっちり足が食い込むように、足袋底が薄めにできています。また、物が落ちても足を怪我しないように、鉄板や硬化プラスチックなどのつま先ガードが入っているものもあります。
一方、お祭り用の地下足袋は長時間歩いたり、走ったり、踊ったりしても足が痛くならないようにするために、足袋底にクッションが入っているものが多いです。足袋の形をしたスニーカーといった感じです。
地下足袋は親指とその他の指に分かれているため、自然と足指を意識し、力を入れやすくなります。また、指先が広く作られているため、履き物の側面からの圧迫を受けにくく、足本来の形状や動きを妨げにくい履き物です。足との一体感を得られやすい構造のため、お祭りや踊りのパフォーマンス向上に役立ちます。
地下足袋の履き方を動画で解説
地下足袋の正しい履き方について、動画で分かりやすく解説しています。まずは動画をご覧ください。
地下足袋の正しい履き方
間違った地下足袋の履き方
ほとんどの人は地下足袋を下の写真のような感じで履いていると思います。
この履き方ですと、特に足首やふくらはぎが太い人は、コハゼが固くて、なかなか上手に履くことができません。また、地下足袋を履いて、いざ立ってみると、足首部分がブカブカでフィットしていないことも多いです。コハゼがしっかり留まっていないと、すぐにコハゼが取れてしまうため、大変危険です。そんなことになってしまわないように、正しい履き方を解説していきますね。
そもそも足首やふくらはぎが太すぎて、コハゼが反対側の生地まで届かない人のために別の記事で対処方法を解説しています。地下足袋の生地が足りなくて困っている人は、ぜひ関連記事をご覧ください。
正しい地下足袋の履き方
それではさっそく、地下足袋の正しい履き方について手順を解説します。
【1】足袋用のソックスを履く
地下足袋を履くときは、まず指の分かれた足袋用の靴下ソックスを履いてください。素足で地下足袋を履いてもいいのですが、足袋用の靴下を履くことをおすすめします。地下足袋を履くときに靴下を履くおすすめポイントは2つあります。
- 足が汗でムレにくくなる
- 地下足袋の中で足が滑りにくくなる
【2】足を入れる
地下足袋に足を入れて、地下足袋の履き口を手でグイグイっと引っ張ります。足の裏で地下足袋の底を感じられるまでしっかり足をねじ込むことがポイントです。
【3】椅子に座って足を組む
ここが地下足袋を履くときの一番のポイントです!椅子に座って、足を組んで太ももを足の上に乗せてください。太ももの上でコハゼを留めるだけで、とっても楽にコハゼを留めることができるようになります。
【4】ハギ布を足に沿わせる
足の太さに合わせてハギ布(足首まわりの地下足袋の生地)を引っぱりながら足に沿わせます。この時のかかとの角度は90度になるように意識しましょう。
【5】コハゼを下から留める
コハゼを下(地下足袋の底側の方)から順番にはめていきます。自分の脚周りに合った位置の受け糸にコハゼをひっかけます。
上からではなく必ず一番下のコハゼから留めていってください。
【6】出来上がり
反対側の足も同様の方法で地下足袋を履いて完成です。歩いてみて、足首やふくらはぎの部分にゆるみがないか確認してください。もしゆるいと感じた場合は、コハゼを全て外して、再度一番下のコハゼから留めなおしてください。
コハゼの留め方を詳しく解説
地下足袋はコハゼを留めるところが一番難しいので、もうちょっと詳しく解説しますね。
コハゼの付いている側の生地を引っぱり、脚に沿わせます。脚がしっかり締まるようにコハゼを受け糸に引っかけていきます。図1のように、脚の曲線に合わせて別の列の受け糸に引っかけていけば大丈夫です。
コハゼを引っかけるときは、受け糸をコハゼですくうようにして、引っかけてください。
受け糸にコハゼをしっかり差し込みます。足首やふくらはぎ周りの生地にゆるみがあると、コハゼが外れやすくなってしまうので注意してください。
地下足袋を購入する方法
店舗で購入
お祭り用の地下足袋は祭り用品専門店の祭すみたやで購入することができます。たくさんの種類を取り揃えていますので、あなたの希望にあった地下足袋を見つけることができます。お店なら実際の商品を試着することができますので、ぴったりのサイズを購入することができます。
祭すみたや 助信駅前店
〒430-0911 静岡県浜松市中央区新津町14-1
遠州鉄道 助信駅 徒歩1分
大駐車場完備
電話:053-489-3398
ネット通販で購入
お祭り用の地下足袋は祭すみたやのネット通販でも購入することができます。日本全国にお祭り用の地下足袋を配送することも可能です。ぜひご利用ください。お祭り用の地下足袋ならエアークッションが足袋底にふんだんに入っているエアージョグがおすすめです。エアークッションのおかげて、長時間歩いても足が痛くなりにくいです。色は白、黒、紺の3色があります。コハゼ部分がマジックテープになっているタイプの地下足袋もありますので、ぜひご利用くださいね。