お祭りで法被を着る時に必ず使用するのが角帯です。角帯の読み方は「かくおび」です。
角帯にはいろいろな締め方があるのですが、一番基本的な角帯の締め方が貝の口結びです。
この貝の口結びですが、定番中の定番の帯の締め方になります。そのため、お祭りに参加している人たちを見てみると、ほとんどの人たちが貝の口結びをやっています。ですので、他の人と絶対にかぶってしまう帯の締め方なんですよね。
他の人とはちょっと違った角帯の締め方をやりたいなっていう人には貝の口結びはおすすめできません。
そこで、この記事では、角帯の締め方の中でもちょっと変わったやり方である蝶結びについて解説しています。
結び目が蝶々のような形をしている可愛い帯の締め方です。ぜひこの記事を参考にして、蝶結びをマスターしてくださいね。
ちなみに角帯の締め方の基本となる貝の口結びのやり方については別の記事で詳しく解説しています。貝の口結びのやり方を知りたい人は、ぜひ関連記事をご覧ください。
角帯の蝶結びを動画で解説
ちょっと変わった角帯の締め方である蝶結びのやり方について動画で詳しく解説しています。帯の締め方は動画が一番分かりやすいです。まずは動画をご覧ください。
蝶結びに向いている帯
蝶結びのやり方について解説する前に、どんな帯を用意すればいいのかについて解説します。
法被を着る時に使用する角帯ですが主に2種類あります。
- 角帯 (幅が太い)
- 平ぐけ帯 (幅が細い)
角帯は幅が約8cmある太いタイプの角帯です。そして、平ぐけ帯は幅が約6cmの細いタイプの角帯になります。
蝶結びには幅が太いタイプの角帯が向いています。
幅が細い平ぐけ帯ですと、ちょうど蝶々の羽の部分となる箇所が小さくなってしまうので、見栄えがあまりよくありません。幅が太い角帯を使用することをおすすめします。
角帯の蝶結びの手順
角帯の締め方である蝶結びの手順について解説します。
【1】角帯を1本用意してください。
【2】角帯が折り畳んである場合は、すべて伸ばしてください。
【3】端から30cmくらいのところまで半分に折って幅を細くします。
細く折った帯の端のことを手先(てさき)といいます。
【4】法被のえりを重ねます。左手側のえりが上になるように重ねます。男性だけでなく女性と子供も、左手側のえりを上にします。
法被のえりの重ね方については別の記事で詳しく解説しています。法被の正しい着方について知りたい場合は、関連記事をご覧ください。
【5】手先を左の腰骨あたりに当てます。
【6】角帯を体に巻いていきます。強く引っぱりながら、きつく巻くようにしてください。
【7】角帯の端が80cmほど余るように2~3周巻いてください。
帯を巻き終わったあと、残った端(手先の反対側の端)のことを垂れ(たれ)といいます。
【8】手先を帯の上から取り出します。
【9】手先を帯の下側から内側に通し、帯の上側に出します。
【10】帯の両端を持ち、強く引っ張り、きつく結びます。
【11】帯の垂れの部分を結び目の前で2~3回折りたたみます。
【12】折りたたんだ垂れ部分が20cmくらいの長さになるように調整してください。
【13】手先を帯の下から内側に通し結び目を作ります。
【14】手先を上に強く引っぱり、結び目をかたくします。
【15】余った手先は帯の間にはさみ、見えないように隠します。
【16】結び目の形をきれいに整えます。
【17】帯を時計回りにまわし、結び目を背中側に持っていきます。
背中に持ってきた結び目の位置は、体の中心から少しずらすようにしましょう。右にずらしても、左にずらしても、どちらでも大丈夫です。中心からずらすことで、見た目が粋になります。
【18】完成です。
関連する記事
法被を着るときに使用する帯の締め方に関する記事が他にもあります。蝶結び以外にも、いろいろな帯の締め方がありますので、ぜひご覧ください。
角帯を売っているお店
店舗で購入
蝶結びに最適な角帯はお祭り用品専門店の祭すみたやのお店で購入することができます。いろいろな柄や色の角帯をご用意しています。角帯の締め方が分からない人には、スタッフが締め方を教えます。ぜひご来店ください。
祭すみたや 助信駅前店
〒430-0911 静岡県浜松市中央区新津町14-1
電話 053‐489-3398
メール info@sumitaya.co.jp
ネット通販で購入
角帯は祭すみたやのネットショップでも購入することができます。お店に行くことができない人でも、パソコンやスマホから簡単に角帯が注文できます。日本国内だけでなく、世界中に角帯を配送可能です。ぜひご利用ください。