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法被を着る時にきちんと帯を締めていると、見た目が粋でとっても格好いいです。初めてお祭りに参加する人にとって帯を締めるのはちょっと難しいですが、何回か練習すれば誰でもできるようになります。
お祭りで法被を着る時に使用する帯の定番が角帯や平ぐけ帯です。角帯は幅が約8cmで長さが約3mの幅が広めの帯です。平ぐけ帯は幅が約6cmで長さが約3mの幅が細い帯です。角帯は男性が主に使用します。平ぐけ帯は男女ともに使用されます。
![帯 洗い方 祭り 法被 洗濯](https://matsurijuku.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/obiara061602.jpg)
【左】角帯 【右】平ぐけ帯
角帯や平ぐけ帯を使ったもっとも基本的な帯の締め方が貝の口結びです。貝の口結びの読み方は「かいのくちむすび」です。帯の締め方にはいろいろなやり方があるのですが、お祭り初心者さんはまず貝の口結びをマスターしましょう。
![法被の帯の結び方【貝の口結び】](https://matsurijuku.com/wp/wp-content/uploads/2018/07/kainokuchi-0001.jpg)
貝の口結び
この記事では法被を着る時の一番基本となる帯の締め方である貝の口結びのやり方について動画と写真で分かりやすく解説しています。
目次
貝の口の結びを動画で解説
法被を着る時の帯の締め方は動画で確認していただくのが一番分かりやすいです。まずは動画で角帯の締め方をご覧ください。
貝の口結び方の締め方
貝の口結びの手順
【1】角帯がたたまれている状態の場合は、まず角帯を伸ばします。
![角帯の締め方【貝の口結び】](https://matsurijuku.com/wp/wp-content/uploads/2018/07/kainokuchi-0002.jpg)
【2】片側の帯の先端から30cmくらいのところまで、幅が細くなるように2つ折りにします。この2つ折りにして細くした方の端のことを和装用語で手先(てさき)と呼びます。
![角帯の締め方【貝の口結び】](https://matsurijuku.com/wp/wp-content/uploads/2018/07/kainokuchi-0003.jpg)
![角帯の締め方【貝の口結び】](https://matsurijuku.com/wp/wp-content/uploads/2018/07/kainokuchi-0004.jpg)
【3】法被のえりを重ねます。自分から見て左側のえりが上に重なるようにしてください。男性だけでなく女性も左側のえりが上になるように重ねます。
![角帯の締め方【貝の口結び】](https://matsurijuku.com/wp/wp-content/uploads/2018/07/kainokuchi-0005.jpg)
法被の正しい着方については別の記事で詳しく解説しています。法被の着方が気になる人は関連記事をご覧ください。
【4】2つ折りにして細くした方の端(手先)を自分から見て左の腰骨にあてます。
![角帯の締め方【貝の口結び】](https://matsurijuku.com/wp/wp-content/uploads/2018/07/kainokuchi-0006.jpg)
【5】腰のまわりに帯を巻いていきます。一般的な体型の男性は2周ほど巻けます。細身の人や女性は3周くらい巻けます。体型に合わせて巻く回数を調整してください。巻く時は角帯に隙間やダボつきが出ないように、キュッキュっと引っぱりながら巻いていってください。また、角帯の重なりがずれてしまわないように、重ねる位置を調整しながら巻いていくのが、きれいに帯を締めるコツです。
![角帯の締め方【貝の口結び】](https://matsurijuku.com/wp/wp-content/uploads/2018/07/kainokuchi-0007.jpg)
![角帯の締め方【貝の口結び】](https://matsurijuku.com/wp/wp-content/uploads/2018/07/kainokuchi-0008.jpg)
【6】角帯を体に最後まで巻くと、中途半端に長さが足りなかったり余ったりします。余った部分は内側に折って長さを調整します。
![角帯の締め方【貝の口結び】](https://matsurijuku.com/wp/wp-content/uploads/2018/07/kainokuchi-0009.jpg)
![角帯の締め方【貝の口結び】](https://matsurijuku.com/wp/wp-content/uploads/2018/07/kainokuchi-0010.jpg)
![角帯の締め方【貝の口結び】](https://matsurijuku.com/wp/wp-content/uploads/2018/07/kainokuchi-0011.jpg)
【7】左の腰骨にあてていた2つ折りにして細くした方の端(手先)を帯の上から引っぱり出します。
![角帯の締め方【貝の口結び】](https://matsurijuku.com/wp/wp-content/uploads/2018/07/kainokuchi-0012.jpg)
![角帯の締め方【貝の口結び】](https://matsurijuku.com/wp/wp-content/uploads/2018/07/kainokuchi-0013.jpg)
【8】角帯の両方の端を持って、おへその前で1回結びます。結ぶ時は上下に端を引っぱりあって、きつく結ぶようにしてください。
![角帯の締め方【貝の口結び】](https://matsurijuku.com/wp/wp-content/uploads/2018/07/kainokuchi-0014.jpg)
![角帯の締め方【貝の口結び】](https://matsurijuku.com/wp/wp-content/uploads/2018/07/kainokuchi-0015.jpg)
![角帯の締め方【貝の口結び】](https://matsurijuku.com/wp/wp-content/uploads/2018/07/kainokuchi-0016.jpg)
![角帯の締め方【貝の口結び】](https://matsurijuku.com/wp/wp-content/uploads/2018/07/kainokuchi-0017.jpg)
【9】貝の口の結び目を作ります。
まず、下に出ている2つ折りした細い方の端(手先)を斜め上に折り曲げます。
![角帯の締め方【貝の口結び】](https://matsurijuku.com/wp/wp-content/uploads/2018/07/kainokuchi-0018.jpg)
![角帯の締め方【貝の口結び】](https://matsurijuku.com/wp/wp-content/uploads/2018/07/kainokuchi-0019.jpg)
上から出ている幅が太い方の端を下に折り曲げます。この太い方の端のことを和装用語で垂れ先(たれさき)と言います。
![角帯の締め方【貝の口結び】](https://matsurijuku.com/wp/wp-content/uploads/2018/07/kainokuchi-0020.jpg)
2つ折りにして細くした方の端(手先)の下に穴ができていますので、その穴に太い方の端(垂れ先)を通して、結び目を作ります。結び目ができたら、形を整えてきれいにしてください。
![角帯の締め方【貝の口結び】](https://matsurijuku.com/wp/wp-content/uploads/2018/07/kainokuchi-0021.jpg)
![角帯の締め方【貝の口結び】](https://matsurijuku.com/wp/wp-content/uploads/2018/07/kainokuchi-0022.jpg)
![角帯の締め方【貝の口結び】](https://matsurijuku.com/wp/wp-content/uploads/2018/07/kainokuchi-0023.jpg)
貝の口結びの結び目の作り方には他の方法もありますので、一応解説しておきます。
まず、角帯の上にある垂れ先を下に折り曲げます。
![角帯の締め方【貝の口】結び目の作り方](https://matsurijuku.com/wp/wp-content/uploads/2018/07/kainokuchi-0042.jpg)
![角帯の締め方【貝の口】結び目の作り方](https://matsurijuku.com/wp/wp-content/uploads/2018/07/kainokuchi-0041.jpg)
垂れ先を斜め上に向かって内側からもう一度折り曲げます。ちょうどVの字を作るイメージです。
![角帯の締め方【貝の口】結び目の作り方](https://matsurijuku.com/wp/wp-content/uploads/2018/07/kainokuchi-0040.jpg)
Vの字になった垂れ先には穴が開いているので、この穴に手先を通します。
![角帯の締め方【貝の口】結び目の作り方](https://matsurijuku.com/wp/wp-content/uploads/2018/07/kainokuchi-0039.jpg)
![角帯の締め方【貝の口】結び目の作り方](https://matsurijuku.com/wp/wp-content/uploads/2018/07/kainokuchi-0038.jpg)
![角帯の締め方【貝の口】結び目の作り方](https://matsurijuku.com/wp/wp-content/uploads/2018/07/kainokuchi-0037.jpg)
![角帯の締め方【貝の口】結び目の作り方](https://matsurijuku.com/wp/wp-content/uploads/2018/07/kainokuchi-0036.jpg)
形を整えて結び目が完成です。
![角帯の締め方【貝の口】結び目の作り方](https://matsurijuku.com/wp/wp-content/uploads/2018/07/kainokuchi-0035.jpg)
手先を最初に折り曲げるやり方も、垂れ先を最初に折り曲げてVの字を作るやり方も、どちらも完成する結び目の形は同じです。やりやすい方で結び目を作ってくださいね。
【10】角帯を時計回りにまわして、結び目が背中側にくるようにします。まわす方向を逆(反時計回り)にしてしまうと、法被が着崩れてしまうので注意してください。
![角帯の締め方【貝の口結び】](https://matsurijuku.com/wp/wp-content/uploads/2018/07/kainokuchi-0024.jpg)
![角帯の締め方【貝の口結び】](https://matsurijuku.com/wp/wp-content/uploads/2018/07/kainokuchi-0025.jpg)
角帯の結び目の位置ですが、ちょっとだけ左にずらした方が粋な帯の締め方になります。結び目が背中の中心にあると、見た目が野暮ったくなってしまいますので注意しましょう。
【11】最後に角帯と法被の形を整えて、完成です。
![角帯の締め方【貝の口結び】](https://matsurijuku.com/wp/wp-content/uploads/2018/07/kainokuchi-0027.jpg)
![角帯の締め方【貝の口結び】](https://matsurijuku.com/wp/wp-content/uploads/2018/07/kainokuchi-0028.jpg)
角帯を巻く位置ですが、腰骨あたりがちょうどいい高さです。男性も女性も腰骨あたりに角帯を巻くようにしてください。女性が着物や浴衣を着る場合、帯は胸の下あたり巻くので、法被を着る時も着物や浴衣と同じような高さで角帯を巻いている方をたまに見かけますが、これは間違えです。女性も角帯は腰骨あたりの高さで巻くようにしてください。
![間違った角帯の高さの位置](https://matsurijuku.com/wp/wp-content/uploads/2018/07/kainokuchi-0034.jpg)
もし角帯を締め終わって、位置がちょっと上だなって感じた時は、角帯を下方向に向かってグイグイ押して腰骨の位置までくるようにしてください。
貝の口結びをイラストで解説
貝の口結びのやり方をイラストで解説したリーフレットが無料でダウンロードできます。新しく神輿会や町会に入った人に配ったりしてご利用ください。
![帯の締め方](https://matsurijuku.com/wp/wp-content/uploads/2021/04/000000005014-01-l.jpg)
![帯の締め方](https://matsurijuku.com/wp/wp-content/uploads/2021/04/000000005014-02-l.jpg)
結び目がきれいに作れない場合の対処方法
よくある結び目の失敗例
初めて角帯を締めるお祭り初心者さんですと、一発できれいに結び目を作ることは難しいです。角帯の垂れ先が長くなってしまったり、短くなってしまったりします。でも、恥ずかしがることはありません!お祭りに参加する人なら誰でもやったことのある失敗ですのでご安心ください。
![角帯の垂れ先が長い](https://matsurijuku.com/wp/wp-content/uploads/2018/07/kainokuchi-0029.jpg)
垂れ先が長い失敗例
![角帯の垂れ先が短い](https://matsurijuku.com/wp/wp-content/uploads/2018/07/kainokuchi-0030.jpg)
垂れ先が短い失敗例
結び目の直し方の手順
【1】角帯の結び目がきれいに作れなかった時は、いったん結び目をほどいてください。
![貝の口結びの失敗の対処方法](https://matsurijuku.com/wp/wp-content/uploads/2018/07/kainokuchi-0031.jpg)
【2】垂れ先の内側に折り返す位置を変えてます。完成した結び目が長かった場合は、折り返し部分を多くして垂れ先を短くします。結び目が短かった場合は、折り返し部分を少なくして、垂れ先を長くします。どのくらい長くしたり、短くしたらいいのか分からなくても大丈夫です。このくらいの長さかな~っていう位置で適当に折り返してください。
![角帯の結び目が失敗した時の対処法](https://matsurijuku.com/wp/wp-content/uploads/2018/07/kainokuchi-0032.jpg)
![角帯の結び目が失敗した時の対処法](https://matsurijuku.com/wp/wp-content/uploads/2018/07/kainokuchi-0033.jpg)
【3】垂れ先の長さを変えたら、再び結び目を作ります。垂れ先が長かったり、短かったりしたら、もう一度帯をほどいてやり直してください。このように何度も何度も垂れ先の折り返す長さを変えながら結び目を作り直していくうちに、自分にとってちょうどいい折り返し位置が分かってきます。
![角帯の締め方【貝の口結び】](https://matsurijuku.com/wp/wp-content/uploads/2018/07/kainokuchi-0023.jpg)
角帯の長さ調整は何度か角帯を結び直していく中で、だんだん感覚がつかめてきます。ですので、最初のうちは長さの調整は適当でいいです。最後まで結んでみて、結び目が長かったり、短かったりしたら、何度もやり直してください。そうしているうちに、折り返すのにちょうどいい位置が判明します。その折り返し位置にペンなどで目印を付けておくことをおすすめします。目印があると、次回からいつでもちょうどいい長さで内側に折り返すことができるようになります。
![角帯の長さ調整のコツ](https://matsurijuku.com/wp/wp-content/uploads/2018/07/kainokuchi_kotsu.jpg)
いつでもきれいに結び目をつくるコツについては、別の記事で詳しく解説しています。結び目を上手に作る裏技を知りたい人は、ぜひ関連記事をご覧ください。
角帯の結び目の向きはどれが正解?
お祭りに参加している人の貝の口結びのやり方を見ていると、結び目の形が人によって違うことに気づくと思います。
垂れ先が左を向いている人もいれば、右を向いている人もいます。また、手先の折り目が上になっている人もいれば、下になっている人もいます。
![角帯の貝の口の向きはどれが正解?](https://matsurijuku.com/wp/wp-content/uploads/2018/07/kainokuchi-0047.jpg)
手先の折り目が上で垂れ先が右
![角帯の貝の口の向きはどれが正解?](https://matsurijuku.com/wp/wp-content/uploads/2018/07/kainokuchi-0049.jpg)
手先の折り目が下で垂れ先が右
![角帯の貝の口の向きはどれが正解?](https://matsurijuku.com/wp/wp-content/uploads/2018/07/kainokuchi-0045.jpg)
手先の折り目が上で垂れ先が左
![角帯の貝の口の向きはどれが正解?](https://matsurijuku.com/wp/wp-content/uploads/2018/07/kainokuchi-0048.jpg)
手先の折り目が下で垂れ先が左
結論から言いますと、全部正解です!
厳密に角帯の結び方に決まりがあるわけではないので、好きなように結び目を作ってもらえば大丈夫です。
手先の折り目の向きに関しては、女性が下側、男性が上側という決まりがあると言う人もいますが、基本的にどちらでも大丈夫です。折り目が上だろうが、下だろうが、間違っている向きはありません。好きな手先の折り目の向きで角帯の結び目を作ってください。
また垂れ先の向きに関しては、角帯を時計回りに体に巻いていくか、それとも反時計回りに体に巻いていくかで向きが変わります。ちなみに、角帯を時計回りに体に巻いていく方法を和装用語で、関西巻きと言います。反時計回りに体に巻いていくことを関東巻きと言います。とはいえ、関西地方のお祭りに参加する時は関西巻きで角帯を巻いて、関東地方のお祭りに参加する時は関東巻きで角帯を巻く、というようなことをやる必要は一切ありません。自分の巻きやすい方向で角帯を巻けば大丈夫です。
所説ありますが、関西巻きと関東巻きの起源は歌舞伎と言われています。歌舞伎役者は演目によって、上方歌舞伎を演じる時は帯を関西巻きに巻いて、江戸歌舞伎を演じる時は関東巻きで帯を巻く、といったように演じ分けていたそうです。でも、お祭りは歌舞伎じゃないので、気にする必要はありません。
![角帯の貝の口結びの結び目の向き](https://matsurijuku.com/wp/wp-content/uploads/2024/02/kainokuchimuki015.jpg)
また、女性の着物の帯ですと、関西巻きと関東巻きによって見える柄が違ってくるので、巻く方向を気にする人がいます。しかし、お祭り用の角帯は柄がシンプルなので、関西巻きで巻いても関東巻きで巻いても、見える柄は同じです。ですので、お祭りで角帯を巻く時は、自分がやりやすい方法で好きなように巻けばいいというわけです。
貝の口結びの結び目の向きについては別の記事で詳しく解説しています。結び目の向きが正しいのか間違っているのか心配な人は、ぜひ関連記事をご覧ください。
関連する記事
何度もお祭りに参加して、帯を締めるのに慣れてきたら、他の結び方にもチャレンジしてみてください。粋な帯の結び方がいろいろあります。ぜひいろいろな帯の結び方ができるようになって、お祭り上級者にレベルアップしてくださいね。
祭り用の帯の購入方法
店舗で購入
お祭りで使用する角帯は祭り用品専門店の祭すみたやで販売しています。角帯だけでなく、平ぐけ帯や巻き帯、博多帯、兵児帯など様々な帯を取り揃えています。帯の締め方が分からない人には祭すみたやのスタッフが親切に説明させていただきます。ぜひご来店くださいね。
![祭すみたや 助信駅前店](https://matsurijuku.com/wp/wp-content/uploads/2021/07/sumitaya_sukenobu_728px.jpg)
祭すみたや 助信駅前店
〒430-0911 静岡県浜松市中央区新津町14-1
電話 : 053-489-3398
メール : info@sumitaya.co.jp
遠州鉄道 助信駅から徒歩1分
大駐車場完備
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お祭り用の角帯は祭すみたやのネットショップでも販売しています。お店に行くことができない人でも、自宅のパソコンやスマホから気軽に角帯を購入することができます。日本全国に配送可能ですので、ぜひご利用ください。
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