お祭り衣装の定番カラーである白色の腹掛と股引を着る時のカラーコーディネートのやり方について解説します。お祭り衣装はシンプルな色が多いので、どうしても地味になりがちです。ほかの人と差をつけるための上級テクニックをご紹介します。どんな色のお祭り用品を身に着ければ、より粋におしゃれに見えるのか解説しています。
目次
カラーコーディネートを動画で解説
白色の腹掛や股引を着るときのカラーコーディネート方法について動画で分かりやすく解説しています。まずは動画をご覧くださいね。
鯉口シャツのコーディネート
白色の腹掛と股引を着ている時に悩むのが、鯉口シャツの色をどうするかという問題です。黒色や紺色といった白色以外の腹掛と股引でしたら、白色の鯉口シャツが一番よく似合うのですが、白色の腹掛と股引に白色の鯉口シャツを合わせると全身真っ白になってしまうので、あまりセンスがいいとは言えません。
かといって、黒やグレー、紺ベースの江戸小紋柄の鯉口シャツを白色の腹掛と股引に合わせてもあまりにも普通で面白くありません。
そこでおすすめするのが、絵羽(えば)と呼ばれる大柄の絵柄が入った鯉口シャツです。
ベースが白地の鯉口シャツでも大柄のデザインの絵柄が入ることで、シンプルな白色の腹掛と股引に合わせるとインパクトがでます。どちらかと女性におすすめのコーディネートになります。男性の場合は、江戸小紋柄などの定番の柄の鯉口シャツを合わせるとかっこよくなります。
派手な柄入り法被のコーディネート
白色の腹掛と股引はお祭り衣装の中でも特にシンプルなので、花などの絵柄が入っている派手なデザインの法被や内半纏がよく似合います。そこでまず、派手な法被を着る場合のカラーコーディネートについて解説します。下の写真は柄入りの法被を合わせる場合のカラーコーディネート事例です。
お祭り衣装の上級カラーコーディネートのポイントはお祭り小物の色を合わせることです。特に下記の3つの祭り用品の色を合わせると見た目がぐっと引き締まります。
- 帯
- 雪駄
- 血止め
ただし、今回は絵柄の入った派手な法被を着用しているので、コーディネートにちょっとした応用が必要です。派手な法被を着るときに、帯も派手にしてしまうと見た目がゴチャゴチャしてしまい、あまりきれいなコーディネートとは言えません。ですので、派手な法被を着るときは帯はシンプルなものを選び、雪駄と血止めを法被の柄と合わせるのがポイントです。
ちなみに、柄物の法被や内半纏は祭り用品専門店の祭すみたやでオーダーメイドで制作することができます。別の記事で柄物の法被の注文方法についてまとめていますので、ぜひご覧ください。
帯の色
派手な柄の法被を着たいときは、腹掛と股引はシンプルな白色にすることで、より法被の柄が引き立ちます。ただし、帯まで柄の入った派手なものをつけてしまうと、全体的にゴチャゴチャしてしまい、あまりきれいなコーディネートとは言えなくなります。そこで、派手な柄の法被を着るときにおすすめする帯は白色の巻き帯です。帯の色を股引の白色と合わせてあげると、上半身と下半身のバランスが良くなるので、全体的にきれいにまとまって見えるようになります。
雪駄の色
雪駄の色を法被の色と合わせると全体のバランスが良くなります。お祭りの初心者さんだと白い鼻緒の普通の雪駄を選んでしまいがちですが、白色の腹掛と股引を着ている時に、白のアイテムをあまり多く取り入れすぎるとコーディネートがぼやけてしまいます。そこで、派手な柄の法被の色味と雪駄の色味を合わせることでよりコーディネートが引き締まります。今回のコーディネートの例の場合は、法被にグレーベースに紺色の花が描かれているので、雪駄の鼻緒もグレーベースで紺色の柄の入っているものを選んでみました。
柄物の雪駄を合わせる場合は、岡足袋は股引と同じ色のものを選ぶようにしてください。岡足袋まで柄物にしてしまうと見た目がごちゃごちゃした印象になり、あまりきれいではありません。今回のコーディネートの例では白色の岡足袋が一番きれいにまとまります。
血止めの色
法被と雪駄の色や柄を合わせるだけでも上級者コーディネートですが、さらに上の上級コーディネートを目指したいなら血止めというお祭り用品アイテムを取り入れることをお勧めします。血止めはヒザの下に巻く飾りです。この血止めの色を法被と雪駄に合わせると、地味になりがちな足元が華やかになります。血止めの色を法被や雪駄の色と変えてしまうと、ちぐはぐな印象になってしまうので注意しましょう。
シンプルな法被のコーディネート
白色の腹掛と股引の上に普通のシンプルな法被を着る場合のカラーコーディネートについて解説します。町会や神輿会などの法被を着る場合はこちらのコーディネートをご参考ください。下の写真は法被が単色の紫色の場合のカラーコーディネート事例です。
シンプルな法被を着るときは、下記の3つの祭り用品の色にこだわると見た目がぐっと引き締まります。
- 帯
- 雪駄
- 血止め
帯の色
白色の腹掛と股引はシンプルなので、町会や神輿会の法被を着る場合、どんな色の帯でも似合います。ただし、法被の色に近い色ですと、あまり帯が目立たなくなってしまうので、法被の色とは逆の色を選ぶようにしましょう。たとえば、法被が黒や紺などの濃い色でしたら、帯はベージュやピンクなどの薄い色を合わせてください。法被が白色やベージュ色などの薄い色でしたら、帯は紺色やエンジ色などの濃い色のものを合わせてください。
今回のコーディネート例では法被が紫の濃い色ですので、帯は薄い色であるベージュを合わせてみました。さらに上級テクニックとして、ベージュの地色の中に紫色の柄がさりげなく入っている帯を選んでみました。さりげないカラーコーディネートが粋を演出します。
雪駄の色
雪駄の色を帯の色味と合わせると全体のバランスが良くなります。雪駄の鼻緒に帯の柄と同じような薄い紫色が入った雪駄をコーディネートしてみました。
血止めの色
白色の股引だけだと地味なので、血止めを使って足元を華やかにコーディネートしてください。基本的には帯と雪駄と色味を合わせればきれいなコーディネートです。今回はちょっとアレンジして法被の色身と同じような色の血止めを合わせてみました。
帯、雪駄、血止めの3つのアイテムの色を合わせるのが基本ですが、慣れてきたら、「法被と血止めの色とは違う色で帯と雪駄を合わせる」なんていう応用を楽しんでみてください。
コーディネートのリーフレット
お祭り上級者を目指す人向けのカラーコーディネートのアドバイスリーフレットを制作しました。無料でPDF版のリーフレットをダウンロードできますので、ぜひご利用くださいね。お店にお祭り用品を買いに行くときの参考にしてください。
お祭り用品を購入する方法
店舗で購入
この記事で紹介したお祭り用品は祭り用品専門店の祭すみたやで購入することができます。お祭り衣装のカラーコーディネートに悩んだら、お店のスタッフに相談してください。アドバイスさせていただきます。ご来店の際は、お祭りに参加する時に着る法被をご持参いただくと、より具体的にカラーコーディネートにアドバイスをさせていただきます。
祭すみたや 助信駅前店
〒430-0911 静岡県浜松市中央区新津町14-1
電話:053-489-3398
メール:info@sumitaya.co.jp
※ 遠州鉄道 助信駅から徒歩1分
※ 大駐車場完備
ネット通販で購入
お祭り用品は祭すみたやのネットショップでも購入することができます。祭すみたやのお店に行くことができない人でも、自宅やスマホから簡単にお祭り用品を購入することができます。日本全国だけでなく、世界各国に配送が可能ですのでぜひご利用くださいね。
関連する記事
このページの記事の他にもお祭り衣装のコーディネートに関する記事がたくさんあります。ぜひご覧ください。