お祭りの定番アイテムといえば手ぬぐいです。お祭りでは手ぬぐいをお祝いやお礼の品として配ることが多いです。町会や神輿会などの団体が参加者に配ったり、寄付をくれた人や企業にお礼で配ったりします。
手ぬぐいをもらった人は、汗を拭くタオルとして使用したり、頭に巻いて鉢巻きとして使用したりします。同じ町会や神輿会に所属している人全員が、おそろいの手ぬぐいを持っているので、自然と仲間意識が高まります。
新しく神輿会などの団体を立ち上げた時や、手ぬぐいのデザインを新調しようという時に、どうやってオリジナルデザインを作ればいいのか分からずに困っている人も多いと思います。
そこで、この記事ではお祭りで使用する手ぬぐいのデザインの作り方について解説してみたいと思います。
いろいろな手ぬぐいのデザインを見てみたいという人のために、別の記事で手ぬぐいデザイン集を紹介しています。手ぬぐいのデザイン事例を見たい人は、ぜひ関連記事をご覧ください。
目次
手ぬぐいのデザインの作り方を動画で解説
お祭りの手ぬぐいのデザインの作り方について動画で詳しく解説しています。まずは動画をご覧ください。
お祭り手ぬぐいのデザインの種類
お祭りで使用される手ぬぐいですが、デザインのタイプはたった2種類しかありません。
それが、
- 送り柄タイプ
- 大紋タイプ
の2種類です。
まずは、それぞれのタイプのデザインの特徴について解説します。
送り柄タイプの手ぬぐい
送り柄タイプとは、家紋や神輿会などのマークや文字が何回も繰り返されているパターンのデザインです。
送り柄タイプの手ぬぐいは同じマークや文字がいろいろな場所にちりばめられています。そのため、手ぬぐいのどこをとっても同じ柄になります。
手ぬぐいとして使用するだけでなく、手ぬぐいの生地を使って鯉口シャツを作りたい場合や、ポーチなどの祭り小物を作りたい場合に最適なデザイン方法になります。
大紋タイプの手ぬぐい
大紋タイプとは、家紋や神輿会などのマークや文字が手ぬぐいの真ん中に大きく入っているパターンのデザインです。
大紋タイプの手ぬぐいは家紋や神輿会などのマークが真ん中に大きく1か所だけ入っています。会の名前の文字を真ん中に大きく入れる場合もあります。
手ぬぐいを公民館や会所などに飾ったり、額縁に入れて自宅に飾ったりしたい人におすすめのデザイン方法になります。また、帽子やバッグなど、大き目の祭り用品を作りたい人にもおすすめです。
大紋とは町会や神輿会などの団体の法被の背中に描かれているマークのことです。大紋は会を象徴するシンボルです。大紋を手ぬぐいに入れることで、どこの会の手ぬぐいなのか誰でも分かるようになります。
手ぬぐいのデザインの作り方のコツ
それではさっそく、手ぬぐいのデザインの作り方について解説してみたいと思います。送り柄タイプと大紋タイプのそれぞれのデザインの作り方のコツについて解説しますね。
送り柄タイプのデザインの作り方
デザインの基本
送り柄タイプの手ぬぐいは2つの作業工程でデザインを作ることができます。
- ベースとなる柄を決める
- マークや文字を散りばめる
まず手ぬぐいのベースとなる柄を決めます。お祭りで使用する手ぬぐいにおすすめの柄は江戸小紋(えどこもん)という日本の伝統的な柄です。
代表的な江戸小紋の柄については別の記事で紹介しています。どんな江戸小紋の柄があるのか気になる人は、ぜひ関連記事をご覧ください。
ベースとなる柄が決まったら、町会や神輿会などの団体のマークや文字をまんべんなく散りばめていきます。
文字を入れる時は、短冊などの枠の中に文字を入れてあげると、よりお祭りっぽいデザインになるのでおすすめです。よく手ぬぐいのデザインで使用される枠には次のようなものがあります。
デザイン制作の作業工程
お祭り用品店が手ぬぐいのデザインを制作する時の実際の作業工程をご紹介させていただきます。最近ではパソコンを使ってデザインを制作していきます。
【1】ベースとなる柄を決める
ベースとなる柄を江戸小紋のサンプル帳から選びます。今回は籠目柄という江戸小紋を使ってデザインを作ります。柄が決まったら、柄のデータをパソコンに取り込みます。
【2】マークや文字を決める
手ぬぐいに散りばめる家紋や大紋のマークや文字を決めます。マークや文字をパソコンに取り込みます。
【3】文字を入れる枠を決める
文字を散りばめる場合は、文字を入れる枠を決めます。今回は千社札の枠を使用します。
【4】マークや文字を散りばめる
マークや文字を柄の上に散りばめていきます。バランスよく散らばるように、配置を何度もやり直しながら決めていきます。
【5】色を決める
最後に手ぬぐいの色を決めます。お祭りで使用する手ぬぐいの場合、色数は1色~3色がおすすめです。今回は江戸小紋柄を紺色、文字と千社札を茶色でデザインしてみました。
【6】デザインが完成
大紋タイプのデザインの作り方
デザインの基本
大紋タイプの手ぬぐいは2つの作業工程でデザインを作ることができます。
- ベースとなる柄を決める
- 大紋や文字を真ん中に配置する
まず、手ぬぐいのベースとなる柄を決めます。大紋タイプの手ぬぐいも送り柄タイプと同様、江戸小紋がおすすめです。
ただし、大紋タイプの手ぬぐいはマークや文字にインパクトがあるので、ベースに柄を入れてしまうと、見た目が賑やかになってしまうことがあります。そんな場合は、あえてベースは無地にすることをおすすめします。
文字や大紋は法被の背中やえりに入っているものを使用すると、お祭り全体で統一感がでます。手ぬぐいの真ん中に文字や大紋を大きく入れればデザインが完成します。
法被の大紋やえりの文字のデータがない場合は、写真からデータを制作することが可能です。
デザイン制作の作業工程
お祭り用品店が大紋タイプの手ぬぐいのデザインを制作する時の作業工程をご紹介します。
【1】ベースとなる柄を決める
ベースとなる柄を江戸小紋のサンプル帳から選びます。今回は薩摩縞柄という江戸小紋を使ってデザインを作ります。柄が決まったら、柄のデータをパソコンに取り込みます。大紋タイプの手ぬぐいの場合、ベースは無地にするのもおすすめです。
【2】大紋や文字を決める
手ぬぐいに入れる大紋や文字を決めます。法被の背中やえりに入っている大紋や文字を使用することが多いです。大紋や文字のデータをパソコンに取り込みます。
【3】大紋や文字を真ん中に配置する
手ぬぐいの真ん中に大紋や文字を配置します。あえて右寄りや左寄りに配置するデザインもあります。
【4】文字を追加で配置する
手ぬぐいの右端や左端に文字を入れるデザインも多いです。特に周年記念の場合は「祝五十周年」などと文字を入れておくと、思い出に残る手ぬぐいになるのでおすすめです。
【5】色を決める
最後に手ぬぐいの色を決めます。ベースの色と大紋や文字の色は違う色にした方がメリハリがあって綺麗なデザインになります。
【6】デザインが完成
手ぬぐいの配色について
手ぬぐいの配色ですが、基本的には好きな色を選んでいただければ大丈夫です。お祭り用品店には染色のカラー見本帳がありますので、この中から色を選択してください。
色選びに悩まれる人が多いですが、手ぬぐいは翌年以降もずっと同じ色にしなければならないというものではありませんので、気軽に選べば大丈夫です。
例えば、今年のお祭りの手ぬぐいは緑色、来年は赤色、3年後は茶色などのように、年ごとに色を変える町会や神輿会が多いです。また、青年会は赤色、子供会は緑色などのように会ごとに色を変える団体も多いです。
手ぬぐいは同じデザインでも、色を変えるだけでかなり印象が変わりますので、年ごとに配色を変えて楽しんでくださいね。
手ぬぐいの注文方法
手ぬぐいは祭り用品専門店の祭すみたやで注文することができます。お店に行くことができない人でもネットやメール、電話で注文することができます。デザイン料は無料(別途デザインが必要になる場合があります)ですので、自分で手ぬぐいのデザインを作るのが面倒くさい人は、ぜひ祭すみたやにご依頼ください。
祭すみたやでオリジナルデザインの手ぬぐいを注文する方法について解説します。
【1】デザインのイメージを伝える
ご希望のデザインを簡単な手描きのイラストで大丈夫ですので、イメージを伝えていただけると打ち合わせがスムーズです。ご注文をいただいた後、プロの手ぬぐいデザイナーがデザインを清書します。イメージイラスト記入用の下書きテンプレート用紙がありますので、ダウンロードしてご利用ください。デザインの下書き用紙を見ながら打ち合わせさせていただきます。実現可能なデザインと不可能なデザインもアドバイスさせていただきます。
※大紋やマークを一から制作する場合や、人物・動植物などのイラストを一から制作する場合は、別途デザイン料がかかります。また、デザインによってはデータの入稿をお願いする場合があります。詳細につきましては祭すみたやにお問い合わせください。
【2】お見積書の確認
だいたいのデザインが決まったら、お見積り書を作らせていただきます。制作したい手ぬぐいの枚数をご連絡ください。手ぬぐいには最低ロットがございます。最低ロット数以上のご注文でお願いいたします。
【3】代金のお支払い
初回のお客様は代金を前払いでお願いしております。ご請求書をお送りさせていただきますので、代金をお支払いください。お店でお支払いいただいても大丈夫ですし、銀行振込でご入金いただいても大丈夫です。
【4】デザインを確認
ご入金確認後、手ぬぐいのデザイン案を制作させていただきます。LINEまたはメールにてデザインのイメージ画像をお送りさせていただきます。修正箇所がありましたら、お気軽にご指示ください。
【5】手ぬぐいの制作
デザインが決定しましたら、手ぬぐいの制作を開始させていただきます。1点1点、心を込めてプロの職人が制作いたします。完成までお待ちください。
【5】完成
ご注文の手ぬぐいが完成次第、電話やメール、LINEでご連絡いたします。お店まで引き取りに来てください。遠方のお客様などお店に行くことができない方のために送料無料で配送も可能です。
手ぬぐいの染色方法については別の記事で詳しく解説しています。オリジナルデザインの手ぬぐいがどのようにして染められるのか気になる人は、ぜひ関連記事をご覧ください。
セミオーダー手ぬぐいなら簡単にデザインできる
完全オリジナルデザインの手ぬぐいもいいのですが、もっと簡単に手軽に手ぬぐいのデザインを作りたいという人なら、セミオーダー手ぬぐいがおすすめです。
デザインテンプレートの中から気に入った柄を選んで、ご希望の文字を入れるだけで簡単に手ぬぐいを作ることができます。
ネットショップでも簡単に注文することができるので、手ぬぐいのデザインの打ち合わせに時間がかかりません。特にデザインのこだわりはないけど、オリジナルの手ぬぐいを作りたいという人におすすめです。
オリジナル手ぬぐいを依頼できるお店
お祭りで使用するオリジナル手ぬぐいは祭り用品専門店の祭すみたやで注文することができます。オリジナルデザインの手ぬぐいの制作で分からないことがありましたら、お気軽にご相談ください。
祭すみたや 助信駅前店
〒430-0911 静岡県浜松市中央区新津町14-1
電話:053-489-3398
※ 遠州鉄道 助信駅から徒歩1分
※ 大駐車場完備
オリジナル手ぬぐいの制作のご相談は下記のフォームからも受け付けております。手ぬぐいのデザインの希望がありましたら、手描きのイラストで大丈夫ですので、イメージ図を添付していただけますと、打ち合わせがスムーズです。下書き用のテンプレートがこちらからダウンロードできますので、ぜひご利用ください。イメージを描いたら、写真に撮って添付してください。