お祭りに参加する時に履く定番アイテムといえば雪駄です。雪駄の読み方は「せった」です。雪駄を足につっかけて、ジャリジャリ音をたてながら歩いていると、とっても気持ちがいいものです。格好よくお祭り衣装を着こなしたいなら雪駄がおすすめです。
雪駄は普段みなさんが履いているサンダルと違って、サイズ感が独特です。雪駄は自分の足よりも小さいサイズを履くのが正解です。間違ったサイズの雪駄を履いてしまうと、お祭りで転んでしまい怪我をしてしまう危険性もあります。
この記事では雪駄の正しいサイズ感やサイズ表の見方、そしてサイズの選び方について動画と写真で分かりやすく解説しています。この記事を最後まで読んでいただければ、正しいサイズの雪駄を履くことができます。間違ったサイズの雪駄を選んでしまったがために大事故を起こして、せっかくのお祭りを台無しにしてしまわないためにも、初めてお祭りで雪駄を履く人は必ずこの記事をご覧ください。
ちなみに、雪駄の正しい履き方については別の記事で詳しく解説しています。正しく歩かないと野暮ったくなってしまいますので、正しい歩き方を知りたい人は関連記事をご覧ください。
目次
雪駄のサイズの選び方を動画で解説
雪駄の正しいサイズの選び方について動画で分かりやすく解説しています。正しいサイズ感やサイズ表の見方についても詳しく解説していますので、まずは動画をご覧ください。
雪駄のサイズを選ぶ前の準備
お祭りで雪駄を履く時は素足のままで履かないようにしてください。お祭りは人混みの中を歩くことが多いので、素足の状態ですと他の人に足を踏まれた時に怪我をしてしまう危険性があります。また、神社の境内などは舗装されていない場合があるので、石や砂利で足の裏を怪我してしまう恐れもあります。
雪駄は雪駄専用の足袋である岡足袋を履いてから雪駄を履くのが正しい履き方です。岡足袋の読み方は「おかたび」です。岡足袋を履いてから雪駄を履くことで、お祭りに参加している時に足の怪我を防ぐことができます。
お店などで雪駄を試着する時は、必ず岡足袋を履いてからするようにしましょう。普段履いている靴下よりも、岡足袋は生地が厚いです。素足で雪駄を試着した時はちょうどいいサイズだったのに、家に帰って岡足袋を履いてから雪駄を履いてみたら雪駄が小さかった・・・なんてことが起こってしまいます。ですので、雪駄を試着する時は、岡足袋も一緒に履くことをおすすめします。
雪駄の正しいサイズ感
雪駄は自分の足のサイズよりも小さめのサイズを選ぶのが正解です。
どのくらい小さいサイズなのかと言いますと
- 足の小指と薬指が雪駄からはみ出る
- かかとが雪駄からはみ出る
- 新品の雪駄の鼻緒が締め付けられる
のがちょうどいいサイズです。
雪駄から小指と薬指がはみ出る
雪駄の鼻緒は普段みなさんが履いているサンダルと違って、鼻緒の付け根が雪駄の真ん中についています。そのため、足の小指や薬指はどうしても雪駄からはみ出してしまいます。小指や薬指がはみ出してしまうからといって雪駄のサイズが小さいわけではありません。雪駄って、そういう履物なんです。小指と薬指がはみ出ているからといって、大きいサイズの雪駄を選ばないように注意してください。
雪駄からかかとがはみ出る
かかとは雪駄からはみ出して履くのが正しいサイズ感です。普段履いているサンダルとサイズ感がまったく違うので、戸惑う人も多いですが、必ずかかとを雪駄からはみ出して履いてください。かかとがはみ出ないくらい大きいサイズの雪駄を履いていると大変危険です。大きなサイズの雪駄を履いていると雪駄のかかと部分を他の人に踏まれてしまう恐れがあります。後ろから屋台や山車が来ていたりすると、転んでしまった場合、大事故につながることもあります。かかとは雪駄からはみ出るサイズを必ず選ぶのが事故防止のためにも重要です。
新品の雪駄の鼻緒はきつい
購入したばかりの雪駄は鼻緒がまだ固いため、新品の雪駄を履くと足が締め付けられて、かなり足が痛くなります。鼻緒がきついので、サイズが小さいと勘違いして、大き目のサイズにサイズ交換してしまう人がいますが、交換する必要はありません。しばらく履いていると鼻緒が伸びてくるので、足が痛くなくなっていきます。そもそも、大きいサイズの雪駄を履いたとしても、新品の雪駄の鼻緒はきつくて足が痛いです。
新品の雪駄の鼻緒がきつくて足が痛くなるのは嫌だなと思っている人のために、雪駄の鼻緒を柔らかくする方法について別の記事で解説しています。鼻緒を柔らかくしたい人は、ぜひ関連記事をご覧ください。
雪駄のサイズ表の見方
雪駄のサイズ表にはサイズ表記と対象となる足のサイズが記載されています。雪駄のサイズ表の見方について解説します。
雪駄のサイズ表記 | 対象となる足のサイズ |
S 7寸2分 全長23cm |
22.0cm~23.5cm |
M 7寸7分 並大細 全長24cm |
24.0cm~25.0cm |
L 8寸3分 特大細 全長25cm |
25.5cm~26.5cm |
LL 9寸 特々大 全長27cm |
27.0cm~28.0cm |
3L 全長28cm |
28.5cm~29.0cm |
4L 全長30cm |
30.0cm~ |
雪駄のサイズ表記
雪駄のサイズ表記ですが、普段みなさんが履いている靴と違って、共通のサイズ表記というものがありません。雪駄を作っているメーカーによって、サイズ表記がバラバラです。
主なサイズ表記には下記のようなものがあります。
- S、M、L、LL
- 7寸7分、8寸3分、9寸 (尺貫法)
- 並大細、特大細、特大、特々大
- 23cm、24cm、25cm (雪駄の全長)
サイズ表記はバラバラなのですが、だいたい同じ大きさのサイズは下記のようになっています。
- Sサイズと同じ大きさ
- 7寸2分(尺貫法)
- 23cm(雪駄の全長)
- Mサイズと同じ大きさ
- 7寸7分(尺貫法)
- 並大細
- 24cm(雪駄の全長)
- Lサイズと同じ大きさ
- 8寸3分(尺貫法)
- 特大細
- 25cm(雪駄の全長)
- LLサイズと同じ大きさ
- 9寸(尺貫法)
- 特々大
- 27cm(雪駄の全長)
雪駄の全長の注意点
雪駄のサイズを選ぶ時に注意しなければならないのが、雪駄の全長の長さです。
雪駄の全長と自分の足のサイズを合わせないようにしてください。たとえば、足のサイズが25cmの人が、雪駄の全長が25cmのものを選んでしまうと、サイズが大きいです。
普段履いている靴のサイズ選びの感覚からすると、自分の足のサイズと全長の長さを同じにすればいいのでは?と思ってしまうかもしれませんが、雪駄の場合、このサイズ選びのやり方は間違えています。雪駄のサイズ感でも解説した通り、雪駄は自分の足よりも小さいサイズを選ぶのが正しいです。なので、雪駄の全長に自分の足のサイズを合わせてしまうと、雪駄が大きいサイズになってしまいます。雪駄の全長に惑わされないように注意してくださいね。
雪駄のサイズの選び方
雪駄のサイズ表を使って、自分に合ったちょうどいいサイズの雪駄を選ぶ方法について解説します。
足のサイズの測り方
雪駄のサイズを決める前にまず、自分の足のサイズを知る必要があります。
雪駄のサイズを選ぶ時に必要となるのが足長(そくちょう)です。足長とは、かかとからつま先までの長さです。
足長の長さを測るための足の測定シートをご用意しています。足長を簡単に測ることができる超便利シートです。下のボタンから無料でダウンロードできますので、足長を正しく測りたい人はぜひ入手してください。足の測定シートには足囲測定用メージャーも付いていますが、雪駄のサイズを選ぶ時は足長の測定シートのみを使用します。
足の測定シートの使用方法については地下足袋のサイズの選び方に関する記事で詳しく解説しています。測定シートを使った足のサイズの測り方を知りたい人はぜひ関連記事をご覧ください。関連記事の中では足囲と呼ばれるサイズの測り方についても解説していますが、雪駄のサイズを選ぶ時には足囲は使用しませんので、無視してもらって大丈夫です。
雪駄のサイズを決める方法
自分の足の足長が分かったら、雪駄のサイズ表にあてはめて自分に合ったサイズの雪駄を決めます。雪駄のサイズ表には対象となる足のサイズが記載されているので、この対象サイズに合わせて、雪駄のサイズを選べば大丈夫です。
雪駄のサイズ表記 | 対象となる足のサイズ |
S 7寸2分 全長23cm |
22.0cm~23.5cm |
M 7寸7分 並大細 全長24cm |
24.0cm~25.0cm |
L 8寸3分 特大細 全長25cm |
25.5cm~26.5cm |
LL 9寸 特々大 全長27cm |
27.0cm~28.0cm |
3L 全長28cm |
28.5cm~29.0cm |
4L 全長30cm |
30.0cm~ |
たとえば、足長の長さが26cmの人の場合ですと、対象となる足のサイズが「25.5cm~26.5cm」となっているLサイズを選びます。
雪駄のサイズ表記 | 対象となる足のサイズ |
L 8寸3分 特大細 全長25cm |
25.5cm~26.5cm |
足長の長さが28cmの人でしたら、対象となる足のサイズが「27.0cm~28.0cm」となっているLLサイズを選んでください。
雪駄のサイズ表記 | 対象となる足のサイズ |
LL 9寸 特々大 全長27cm |
27.0cm~28.0cm |
こんな感じで、自分の足長の長さをサイズ表の対象となる足のサイズにあてはめてもらえれば、簡単に自分の足に合ったサイズを選ぶことができます。ネット通販などで雪駄を購入する時は試着できなので、サイズ表を参考にして雪駄のサイズを選ぶようにしてください。
坪下り雪駄のサイズの選び方
お祭りで履く時の雪駄はかかとを出せば出すほど粋とされています。かかとがたくさん出ていると、はっきり言ってかなり足が痛くなります。お祭りはやせ我慢文化です。足が痛いのに平然としているのが粋なんですよね。「あいつ、あんなに雪駄からかかとが出ているのに、すました顔をしてやがる!」って言われるのが格好いいんです。
お祭りのやせ我慢文化を体感したい人は坪下り雪駄を履くことをおすすめします。坪下り雪駄の読み方は「つぼさがりせった」です。
坪下り雪駄とは?
坪下り雪駄は普通の雪駄よりも、鼻緒の付け根が後ろに寄っています。
鼻緒の付け根の位置が違うということは、普通の雪駄より坪下り雪駄の方がかかとが雪駄から多くはみ出るということになります。
かかとがたくさんはみ出るということは、歩いていると足がかなり痛くなります。この痛いのを我慢してお祭りに参加しているのが粋で格好いいです。長時間歩いていると、本当に苦痛になってきますので、お祭り初心者さんにはおすすめしない雪駄です。
坪下り雪駄のサイズ選び
坪下り雪駄は、かかとが多くはみ出るからといって、わざわざ大きいサイズを選ぶ必要はありません。普通の雪駄と同じようにサイズ表の足の対象サイズに合わせてサイズ選びをしてください。
雪駄のサイズ表記 | 対象となる足のサイズ |
並大細 | 24.0cm~25.0cm |
特大細 | 25.5cm~26.5cm |
特々大 | 27.0cm~28.0cm |
たとえば、足のサイズが26cmの人は、対象となる足のサイズが「25.5cm~26.5cm」である特大細を選べば大丈夫です。
坪下り雪駄を粋に履きこなす方法
坪下り雪駄は、つま先の方の先端が反り上がっているのが粋で格好いいです。
はじめから反り上がった状態で販売されている坪下り雪駄もありますが、雪駄表が平坦な場合は、グイグイ手で折り曲げて、先端が反り上がるように形を作ってください。
坪下り雪駄の他にも、粋にお祭り衣装を着こなすためのテクニックがたくさんあります。粋を目指す人のために、別の記事で粋な着こなし方を詳しく解説しています。ぜひ関連記事をご覧ください。
子供用雪駄のサイズの選び方
雪駄には子供用サイズもあります。メーカーにもよりますが、だいたい16cm~21cmくらいのサイズがあります。
子供の雪駄のサイズ選びも基本的には大人と同じです。
子供用サイズの雪駄の正しいサイズ感は下記の通りです。
- 足の小指と薬指が雪駄からはみ出る
- かかとが雪駄からはみ出る
なので、子供用の雪駄も実際の足のサイズよりも小さめのサイズを選ぶようにしてください。足の測定シートで子供の足長を測ってあげて、対応する雪駄のサイズを選んでください。
雪駄のサイズ表記 | 対象となる足のサイズ |
16.5cm | 16.0cm~17.0cm |
18.0cm | 18.0cm~19.0cm |
19.5cm | 20.0cm~21.0cm |
21.0cm | 22.0cm~23.0cm |
ただし、小さめの雪駄は履いていると、だんだん足が痛くなってきます。小学生以下の子供ですと、痛いのが我慢できなくて、お祭りに参加しているのが嫌になってくる場合もあります。
ですので、子供の場合、ちょっと大き目のサイズの雪駄を選んでも大丈夫です。
年に一度のせっかくのお祭りなのに、足が痛くて子供が一日中ぐずっていたら、家族みんなの気分が盛り下がってしまいますよね。普段履いているサンダルくらいのサイズ感で雪駄を履けば、足が痛くなりにくいです。
大きめのサイズの雪駄を選ぶ時は下の表の対象サイズを参考にしてください。
雪駄のサイズ表記 | 対象となる足のサイズ |
16.5cm | 14.0cm~15.0cm |
18.0cm | 16.0cm~17.0cm |
19.5cm | 18.0cm~19.0cm |
21.0cm | 19.0cm~20.0cm |
子供の場合は、足が痛くなりにくいスポンジ雪駄をおすすめします。雪駄の底にクッション性があるので、普通の雪駄より足が痛くなりにくいです。
雪駄を購入する方法
店舗で購入
お祭りで使用する雪駄は祭り用品専門店の祭すみたやで購入することができます。サイズや種類を豊富に取り揃えています。サイズ見本もありますので、あなたにぴったりのサイズを選ぶことができます。ぜひご来店くださいね。
祭すみたや 助信駅前店
〒430-0911 静岡県浜松市中央区新津町14-1
電話:053-489-3398
※ 遠州鉄道 助信駅から徒歩1分
※ 大駐車場完備
ネット通販で購入
雪駄は祭すみたやのネットショップでも購入することができます。お店に行くことができない人でも、パソコンやスマホから簡単に雪駄を注文することができます。日本だけでなく世界中に雪駄を配送可能です。サイズが合わない場合は、サイズ交換も可能ですのでご安心ください。ぜひご利用ください。
雪駄に関する記事
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