日本全国のお祭りにお神輿を担いでまわっている粋なお祭り男の鳥居さん。この記事では粋なお祭り男鳥居さんがお祭り衣装を粋に着こなすための上級テクニックについて動画と写真で詳しく紹介してくれます。お祭り初心者から一歩進んで、お祭り中級者、上級者を目指したい人の参考にしてくださいね。
この記事で紹介している祭り衣装や祭り小物は祭り用品専門店の祭すみたやで購入することができます。ネット通販もありますので、日本全国にお祭り用品を配送可能です。この記事の中にネット通販の商品ページへのリンクもありますので、ぜひご利用ください。
祭すみたや 助信駅前店
〒430-0911 静岡県浜松市中央区新津町14-1
電話 053-489-3398
目次
動画で鳥居さん本人が解説
粋なお祭り男の鳥居さんご本人が動画で粋なお祭り衣装の着こなし方や祭り小物の使い方を紹介してくれています。ぜひご覧ください。
半纏を着ている時の着こなしテクニック
法被や半纏を着ている状態での粋な着こなしテクニックを解説します。ちなみに鳥居さんの全身お祭りコーディネートは次の写真のような感じです。
ポイント1 手ぬぐいのはちまき
鳥居さんのお祭り衣装のコーディネートで一番特徴的なのがピーンっと立った「はちまき」です。町内会や神輿会から配られた手ぬぐいを使って、他人とはちょっと違った結び方ではちまきを作っています。
鳥居さんが好んでやっているはちまきの結び方は、上の写真のはちまきの結び方である喧嘩結びはちまきです。見た目が格好良く、個性を出しやすいはちまきの結び方です。別の記事で喧嘩結びはちまきの結び方について解説していますので、ぜひご覧ください。
ポイント2 手ぬぐいの半襟(はんえり)
法被や半纏の首まわりには手ぬぐいを使って作った半襟を付けています。半襟は「はんえり」と読みます。
こうすることで、法被や半纏の襟(えり)が汗や垢(あか)で汚れるのを防ぐことができます。また、着物の半襟のようになるので見た目もかっこよくなります。手ぬぐいを使った半襟の作り方についても別の記事で紹介していますので、合わせてご覧ください。
ポイント3 帯
その昔、鳶(とび)の頭(かしら)たちが好んでやっていた帯の結び方が喧嘩結びというやり方です。鳥居さんは正絹の平ぐけ帯でこの喧嘩結びをしています。結び目が普通の帯の結び方と違って、おへその上くらいの位置になるので、見た目が他の人と違ってとっても格好が良いです。
この喧嘩結びの帯の締め方は簡単に帯がほどけるので、火消し衆もよくやっていた帯の結び方です。火事が起こるやいなや、さっと帯をほどいて半纏を脱ぎ捨て、火消し半纏にあっという間に身をつつんでいました。江戸時代の町民文化を理解することでお祭りでの粋さを演出しています。
喧嘩結びの帯の締め方は別の記事でやり方を解説していますのでぜひご覧ください。
本来は幅の細い帯である平ぐけ帯を使うのですが、粋なお祭り男の鳥居さんは女性用の博多帯を三等分に折って平ぐけ帯代わりにしています。他人が使っていないような帯を使うっていうのも粋に祭り衣装を着こなすポイントです。他人とかぶっていることほど野暮なことはないですからね。
ポイント4 扇子
粋にお祭り衣装を着こなすなら祭り小物にもこだわりが必要です。特にお祭り衣装をはじめとした和装スタイルには扇子が必須アイテムです。粋な祭りコーディネートを目指すなら必ず扇子を持ち歩くようにしましょう。
基本的には帯に扇子を挿しておきます。男性が羽織、袴を着る時には必ず扇(おうぎ)を帯に挿しますよね。法被や半纏も着物がもともとの由来ですので、帯に扇子を挿すのが正式なスタイルです。
扇子を使うときも、粋に見せるポイントがあります。扇子を使うときは全部広げてしまわないように注意してください。ちょっとだけ開いて扇子を仰ぐのが粋なポイントです。扇子をすべて広げて使っているとかなり野暮ったいので、お祭り初心者に見られてしまいます。祭り小物の使い方にも気を配るのが粋なお祭り男です。
ポイント5 煙草入れケース
身に付けているだけで自然と粋な人に見えてしまう。そんな祭り用品アイテムが煙草入れケースです。江戸時代の粋な町民たちはみんなキセルで煙草を吸っていました。煙草入れケースにどれだけお金を使うかで粋さを競っていたほどです。
煙草を吸わない人でも飾りとして煙草入れを付けておくと粋で格好が良いですよ。実際、鳥居さんは煙草は吸わないので、煙草入れケースの中には手ぬぐいとティッシュが入っています。
鳥居さんの場合は骨董屋さんで購入したというキセル入れに取り付けて使っています。
既製品の煙草入れケースをそのまま使うのではなく、自分流にリメイクするところがお祭り上級者です。既製品をただ使っていたのでは、お祭り初心者から抜け出せません。中級者、上級者を目指すなら、自分で祭り小物を作ってしまう心意気が大切です。
煙草入れケースの使い方については別の記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧くださいね。
半纏を着ていない時の着こなしテクニック
それでは続いて、法被や半纏を脱いだ時の姿を見ていきましょう。半纏を脱いだ状態の鳥居さんのお祭りコーディネートの写真です。
ポイント6 腹掛と股引のサイズ
腹掛と股引を粋に着こなすポイントは正しいサイズを選ぶことです。サイズが合っていない腹掛と股引を着ているとかなり野暮ったいです。お祭りコーディネートの全てが台無しになってしまうので、必ず体型に合ったサイズの腹掛と股引を選びましょう。
腹掛は首がしっかり詰まっているサイズを選びようにしてください。首元から鯉口シャツが見えているのは本当に格好が悪いです。首が絞まって苦しいくらいのサイズがちょうどいいです。
続いて股引のサイズ選びのポイントです。股引のサイズ選びのポイントは2つあります。ひとつはピチピチなサイズを選ぶこと。もうひとつが裾(すそ)の長さはくるぶしより上です。
太ももやふくらはぎ部分は脱ぐのが大変なくらいピチピチなのが正し股引のサイズ感です。そして、股引の裾(すそ)の長さはちょっと短いかなっていうくらいがちょうどいい長さです。くるぶしが見えるくらいの丈の股引を選ぶようにしてください。洋服のズボンよりも短いので心配になる人も多いのですが、短いほうが粋で格好が良いです。
別の記事で粋な股引の履き方やサイズの選び方について詳しく解説しています。ぜひご覧ください。
ポイント7 鯉口シャツの色
粋なお祭り男の鳥居さんは鯉口シャツ(肉襦袢)はいつも白色を選びます。
絵柄が入っているような鯉口シャツはだんだん飽きてきますし、毎年同じものを着ていると「またコイツ同じ鯉口シャツ着てやがる」と周りの人に思われてしまいます。これほど格好が悪いことはありませんよね。
白色なら飽きもこないですし、清潔感もあり見た目も一番格好が良いです。そもそもお祭りは神事の催し物が多いです。神社の方々は神事の時には白装束を着ているので、白色がお祭りの正装であることも確かです。
ちなみに、鯉口シャツはピチピチのサイズを選ぶようにしましょう。あまりダボついていると見た目が野暮ったいです。サイズ表の適応サイズよりもワンサイズ小さめを選ぶことがポイントです。
ポイント8 雪駄と岡足袋
「お洒落は足元から」という言葉がある通り、鳥居さんは足元の心配りも忘れません。鳥居さんは坪下り雪駄を愛用しています。坪下り雪駄は「つぼさがりせった」と読みます。
坪下り雪駄は鼻緒の付け根が普通の雪駄より中心に近い位置にある雪駄のことです。
坪下り雪駄は足の指を奥まで入れるのではなく、足の指を鼻緒にちょこっと引っ掛けるくらいで履くのが粋な履き方です。すぐ脱げる状態になっているくらいが格好良いです。
坪下がり雪駄を履いていると、かかと部分が通常よりも多く出てしまいます。なので、普通の雪駄用の岡足袋ですと、かかとにすぐ穴があいてしまいます。そこで鳥居さんは、あえて草鞋掛け足袋を履いています。本来は草鞋(わらじ)を履くときに使用する足袋なのですが、坪下がり雪駄を履くときに使用しています。草鞋掛け足袋はかかと部分が補強されているので穴があきにくいです。
普通の雪駄ではなく、坪下がり雪駄の時に「あえて」使用しているところがポイントです。
ポイント9 祭りポーチ
お祭りの時に持ち歩く身の回りの物はお祭りポーチに入れましょう。法被や半纏を着る前に祭りポーチを付けるのが鳥居さん流のコーディネートです。肩掛けひもは短くして脇のすぐ下のあたりに祭りポーチがくるようにします。
鳥居さんは既製品の肩掛けひもをチェーンに交換しています。既製品をそのまま使うのではなく肩掛けひもを付け替えて、他人と差をつけるのが粋を演出するポイントです。
貴重品やスマホはお祭りポーチに入れておくと、すぐに取り出せて便利です。よく腹掛のポケットの中に物を入れてしまう人がいますが、帯を締めた時に物が取り出しにくくなってしまいます。またお腹がポッコリなってしまうので、粋を目指す人は腹掛のポケットには何も入れないようにしましょう。
粋な着こなしのまとめ
いかがでしたでしょうか。粋にお祭り衣装を着こなすポイントが分かりましたでしょうか。
お祭り衣装は江戸時代の「火消し」の人たちが着ていた服がルーツとなる衣装です。
火事と喧嘩は江戸の花という言葉があるように、江戸時代の火消し衆は火事が起こるとサッと仕事着を脱ぎ捨て、火消し半纏に着替えました。喧嘩が起これば、さっと着ているものを脱ぎ捨て相手につっかかっていきました。
すぐに火事場に行ける!すぐに喧嘩ができる!江戸時代の人達がどんなことを考えていたのかを想像してお祭り衣装を着ると、粋な着こなしができるのではないでしょうか。
ぜひ鳥居さんの着こなし術をご参考にしてみてくださいね。
ちなみに、ひたすら楽を追求したズボラな人のためのコーディネート術も別の記事で紹介しています。鳥居さんの着こなし術とはまったく真逆のお祭り衣装のコーディネートです。ぜひご覧くださいね。
お祭り衣装の購入方法
粋なお祭り衣装は祭り用品専門店の祭すみたやで購入することができます。静岡県浜松市にあるお店には実際の祭り衣装や祭り小物がありますので、手にとって見ていただくことができます。また、サイズ見本も取り揃えていますので、ぴったりフィットしたサイズを選ぶことができます。ぜひご来店ください。
祭すみたや 助信駅前店
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